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レミリア軍 レミリア家臣団については、レミリア家臣団についてクリック・タップ。サハラン砂漠の戦士達は、砂漠の盗賊から産まれた蛮族。サハラン砂漠は、今日も熱く太陽は、照りつけている。 民兵(剣士) 民兵(弓兵) 軽装歩兵(剣士) 軽装歩兵(弓兵) 重装歩兵(剣士) 重装歩兵(弓兵) サハラン剣士 サハラン弓兵 ダークヴァンガード (ダークヴァンガードは、サハラン剣士もしくは、サハラン弓兵から クラスチェンジできる。勇者なので剣もしくは、弓もあつかえる。)
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レミリア2 2スレ目 134 173 覚えのない森の中に仰向けで寝ていた。 (確か家で寝てて…あ、そっか。俺、夢を見ているのか) ためしにそこにあった木に頭をぶつけてみた。 ごんっ! …痛いだけだった。 「……やっぱ漫画じゃあるまいしこんな方法で夢から覚めるわけないか」 しかし、どうやったら夢から覚めるのかすらわからないので、困ってしまった。 「とりあえず人を探すか…」 幸い、すぐに広い街道を見つけることができたのでそこに沿って歩くことにした。 しばらく街道を歩いていると、メイド服を着た女性と悪魔の翼を生やした少女を見かけた。 (…明らかに話しかけたらやばいよな、あれ…) しかし、その二人はすでに自分のことを見ていたため、仕方なく話しかけることにした。 「すいません、お聞きしたいことが…」 「咲夜、今日の食事はあれでいいわ」 「ええ、かしこまりました、お嬢様」 あれ?どうして俺のこと指さして…って俺かっ!? 「ちょっ、いきなり何をっ!?」 「ごめんなさいね、おとなしくしていればすぐ終わるから」 笑顔でそういうと、いきなりナイフを投げつけてきた。…ぎりぎりで回避できたが。 「あら?見た目以上にすばやいのね?」 「こ、こわ……」 「次はそううまくいかないわよっ!」 次々とナイフを投げてくる…が、なぜかうまくかわすことができた。 「あれ?どうして俺こんな回避できるんだ?」 「くっ…いい加減諦めてお嬢様の食事になりなさいっ」 さらにナイフの量が増え、軌道まで変えてきている。 …が、俺の頭の中に回避のパターンが作られ先ほどより楽に避けることができている。 「おお、俺すげぇっ!!」 「何自分を褒めているのよっ!…こうなったら…!」 『時を操る能力』…?頭の中に情報が流れてきた。 「時を止めるって、それ反則…っ!」 「うるさいわ、私の名誉のためにも…!」 「というかすでに目的が変わっているっ!?」 だが、このときすでに頭に回避パターン…というよりチェックメイトのパターンが作られていた。 時を止めて回り込むこのメイドに対し、先を読んで落ちていたナイフを拾い喉元に突きつけた。 「う、うそ……」 「すげぇ…俺…!」 「……」 後ろの方で観戦していたお嬢様が興味深そうに俺を見つめ、 「へぇ、珍しいね、急に能力に目覚める人間なんて。」 『運命を操る能力』…俺の頭の中にそうインプットされたこの少女。…いや、悪魔といったほうがいいのか。 その少女が俺に向かってそう言葉を発した。 「能力に目覚めるって…?」 俺が疑問を投げかけると少し放心していたメイドが、 「お、お嬢様…それで、こいつの能力は…!」 「いやまて、俺の質問が先だろっ!」 「なに、またナイフで追いかけられたいのっ!?」 はいはい、二人とも落ち着いて、と少女が笑顔でたしなめる。 「まず能力とは…そうね、一人の人間や妖怪が持つ他人にはできないこと、と言えばいいかしら。例えば、この咲夜は時を操る能力。そして私は…」 「運命を操る能力…ですね?」 「えっ!?」 「ふふ、よくわかったわね。まあ貴方の能力ならすぐにわかるでしょうけど」 笑顔でそう答え、そのまま続けた。 「貴方の能力は…他人の行動、能力を読み取る能力かしらね。ほら、さっき先読みされていたでしょ、咲夜」 「な、なるほど…だから私は負けた、と」 (…まあ、正直あのままいってたら運動能力の方がもたなかっただろうけど…というかこっちの少女には勝てる気がしない…) そう思っていると、悪魔の少女は俺に近づいて、 「私はレミリア・スカーレット…吸血鬼よ。レミリアって呼んでもらってかまわないわ。ほら、咲夜。貴女も自己紹介」 そういうとしぶしぶと俺の前に向き直り、 「私は十六夜咲夜。この先の紅魔館…レミリアお嬢様の館なんだけど…そこでメイド長をしているわ」 「俺は○○。…それで、ちょっと聞きたいことが…」 「ええ、わかっているわ。…あなたはこの世界の人間じゃない。で、途方に暮れてさまよっていたら私たちに出会った…そうでしょう?」 「えっ!?」 (この女の子…一体…?) 俺が驚いていると、隣から咲夜が、 「外の世界から来た…霊夢の結界が弱くなったのでしょうか?」 「霊夢?」 「博麗霊夢。この世界の結界を張っているやつよ。…正直、あまりそう思わないのだけど」 咲夜がため息をつきながらそう答えた。…おそらく苦手なのだろう。するとレミリアは、 「いや、多分紫のせいね。…おそらくこうなることがわかっていたわね、あのスキマ妖怪」 「また懲らしめにいく必要がありそうね……」 「紫?」 「八雲紫。境目を操る妖怪とでもいっておけばいいのかしらね。…あまり近づかないことをお勧めするわ」 はぁとため息をつきながら二人はそう答えた。レミリアですらため息をつくほどかなり迷惑な妖怪なのだろう。 「あの、それで…」 「私の館に住ませて欲しい、でしょ?いいわよ、あなた、結構面白そうだし♪」 「お、お嬢様っ!?」 「ほんとかっ!いや、マジで助かる!」 心の中でガッツポーズをしながら、レミリアに感謝をした。 「さて、二人とも。そろそろ帰りましょ?夜も明けるわ。」 「はぁ、わかりましたよ、お嬢様…」 半ば呆れながら…しかし、笑顔を見せながら咲夜は俺についてくるように促した。 「あ、そういえば、二人とも歳はどのくらいなんだ?」 紅魔館に行く途中、俺が不意にそうたずねると 「歳?…ああ、生きている年のことね。500よ」 「500ね…って500っ!?」 「失礼ね…何その驚き方。年齢なんて関係あるのは人間だけ。妖怪や吸血鬼は年齢で判断することなんか不可能よ?」 「いやまあ、それはそうだけど…あ、咲夜は人間だよな?」 「ええ、そうよ。私は…大体18くらいかしらね」 「お、同じくらいじゃないか。俺もそのくらいなんだよな♪…にしては胸ちいs」 ばちーんっ!!ととても響き渡る音でビンタを喰らった。 「いって!冗談だろ…って、いやまてまてまて、とりあえずナイフしまえ。いやマジでしまってください、お願いします」 殺気が尋常じゃなかったので土下座して謝ることにした。 「今度この話題だしたら本当に殺すわよ?」 …今度から気をつけよう…目、赤くなってるし… 紅魔館、と呼ばれているらしい。…なんともまあわかりやすい名前で。 「あ、お嬢様、咲夜さん」 「あら、レミィ、咲夜。戻ったのね」 ずいぶん雰囲気の違う二人の女性が声をかけてきた。 一人は頭に人民帽をかぶっている。…中国人だろうか? 能力は…『気を使うほどの能力』らしい。 もう一人は魔女みたいな…パジャマ…かな? 能力は…『火水木金土を扱うほどの能力』…うわ、全属性だし。 「あら、美鈴。今日は侵入者いなかったわよね?」 咲夜が笑顔でそう尋ねると少し罰の悪そうな顔をして、 「え、えーっと…え、ええ、もちろ……」 「今日もまた黒白に本を持ってかれたわ」 「減給。コッペパン一つ減らすわね」 「えぇぇ!?そ、そんな殺生なっ!?」 「大丈夫よ、コッペパンが一つくらい減っても死にはしないから」 「うぅぅぅ……今月もうストックないんですよ~っ!」 …目の前でおかしな給料の話がされているがあえてスルーしておこう。 「この中国っぽいのは中国。一応覚えておきなさい」 「なるほど…すごいわかりやすいなm「中国じゃありませんっ!」……」 ものすごい大声で中国?が叫んだ。…しかもかなり顔が必死だ。 「私の名前は紅美鈴。中国でも本みりんでもくれないみすずでもないですから気をつけてくださいね♪」 「あ、ああ…わかった。ホンメイリン…でいいんだよな?」 圧倒されてつい普通に答えてしまった。…というか、この状態で冗談を言うほど俺は人間できていなかったらしい。 「そうです!…ああ、私感激です…」 いや、目の前で恍惚な表情されると非常に困るんだけど… というか、そんなに間違えられるのか、この人…? 「まったく、いきなり圧倒させるなんて、客人に対して失礼よ?」 レミリアがそう制すと、礼儀正しく向き返って、 「あ、ええと…失礼しました。貴方のお名前を聞いてもよろしいですか?」 さっきとは別人のように動きが滑らかだ。…さすがは『気を使うほどの能力』なだけはある。 「俺は○○。…まあ、よろしくお願いするよ」 「○○さんですね…ええ、よろしくお願いしますね♪」 この人はいい人そうだ。今度コッペパンを手に入れたらこの人に恵むことにしよう。 そしてもう一人の女性、こっちに興味がないのか、すでに本を読んでいる。 「………」 …あの、すごい話しかけにくいのですが… 「す、すいません…あの、お名前は…?」 「パチュリー・ノーリッジ。日陰の魔女よ…珍しい、魔女は?」 「は、はい…魔女って本とかでしか見たことなかったので…」 「そう。…私も、レミィに食事以外でつれてこられる男って初めてみたわよ?」 「…へ、へぇ…そうですか」 生きている心地がしないのはなぜでしょう…と、パチュリーさんが俺をじろじろ見て、 「それに…結構男前じゃない。レミィもなかなか隅におけないわね」 「しかもなかなか面白い男なのよ?…ふふ、私が可愛がってあげるんだから♪」 ……あなたたちがそういうと冗談に聞こえませんからマジで…。 「あ、それなら魔理沙は今いるのかしら?」 「いえ、ちょっと前に帰られましたよ~」 「次はもっと高性能なネズミ捕りを置いておかなきゃ…」 「あらそう…どうせだから○○を紹介したかったんだけど」 「まあいいわ。それじゃあ、咲夜。この人を客室に案内して?私は…そろそろ寝るわ」 レミリアは少しうつらうつらとしている。…どうみても500歳の吸血鬼とは思えないしぐさだ。 というかかなり可愛い…俺ロリっ気はなかったと思ったんだが…。 「ええ、お任せください、お嬢様。…さぁ、行くわ……って、何お嬢様に見とれているのよ?」 「え、あ、いや、しぐさが可愛いなあ~って…」 「ぇ?」 あ、ヤバイ。つい本音を言ってしまった。 「…はいはい、お嬢様が可愛いのはわかったから部屋に行きましょう」 「わかった、おいっ!耳引っ張るな!!って、いた、いたたたたたたたた!!!!?」 咲夜は俺の耳をかなりの勢いで引っ張りながらレミリアから離れていった。 「わあ~…咲夜さん気合入ってますね~」 「…私はレミィを応援するわ」 二人に気づかず、レミリアは嬉しそうにくすくす笑いながら二人の様子を見ていた。 「これから楽しくなりそうね♪」 それからしばらくの間、俺は紅魔館で時を過ごした。 ある時は減給された美鈴さんにコッペパンの差し入れをいれ、涙を流して喜ばれ(結局咲夜に見つかり、没収となってしまった時の美鈴さんの顔を俺は忘れない) ある時はヴワル図書館で自分の世界に帰る方法を探したり(結局見つからなかったが)、パチュリーさんに簡単な魔法の使い方を教えてもらったり、 ある時は咲夜に稽古をつけてもらったり、幻想郷を案内してもらったり(意外と広いんだよな、この世界…) ある時はレミリアに妹であるフランドールの世話を頼まれ、死に掛けたり(まあ、フランドールとも仲良くなったからよしとしたが…) とまあ、結構楽しい日々を送った。…生命の危機は多数あったが。 ある日、博麗神社にて宴会があると聞いたので俺もついていくことにした。 そこまではよかったのだが… 「あの、二人ともいい加減に腕を離してもらえませんか…?」 「いやだ。だって、○○の腕ってなかなか触り心地がいいし♪」←レミィ 「お嬢様だけ腕をつかんでいるのはなんとなく腹立ちますし」←咲夜 …両手に華、とは普通このことを言うのだがこういう事態に慣れていない俺はかなり緊張している。 「帰ってから思う存分触ってもらってかまわないので…」 こういう反論にも、 「私に触ってもらうのが嫌なの?」←レミィ 「私、そんなに魅力ないのかしら…?」←咲夜 とW上目遣いで返されるのでどうしようもないのである。 「誰かに見られたら誤解されますよ…」 「何を誤解するのかしら?」(にやにやしながら)←レミィ 「見られても仲のいい兄妹+従者に見られますよ」(笑顔で)←咲夜 と、見られる気満々である。するとそこに、 「これはこれは…あ、そのままストップしてくださいね~」 「ちょっと待て!!とりあえずそこのエセ新聞記者天狗、カメラさげ…」 「えへへ、どんどん撮っていいよ♪」(腕をさらにぎゅっとする)←レミィ 「私、離れましょうか?」(笑顔で脅迫)←咲夜 「離れたら俺は明日からロリコンって呼ばれるから離れるな…というかそこー、写真撮るなーー!!」 こうしてどたばたしている間に宴会場についたのだが… 「へぇ…あのレミリア&咲夜に腕組まれてる男なんて初めて見たわ…」←弾幕少女 「おお、これぞまさに両手に華だな?そこの兄ちゃん」←普通の魔法使い 「幽々子様…なんか、あの人疲れてません?」←半霊 「それくらいに幸せなのよ、きっと♪」←ゆゆさま 「…ふふ、やっぱり私の見込みは外れてなかったわね♪」←ゆあきん 「これから始まる恋のトライアングルリレイションは~♪」←みすちー&騒霊三姉妹 「そこ、変な歌歌わないっ!っていうか英語わかってるのっ!?」←影薄い人形使い 「うわ~…お似合いですね~♪」←ちゅうご…もとい美鈴 「ふふふ…そうね…端からこっそり覗き込むといい眺めね」←パチェ萌え 「宴会まだ始まらないわけ?」←⑨、鬼 「今はこの珍しいスリーショットをカメラにベストアングルで収めるのが先ですっ!」←新聞記者天狗 「どう?お似合いの三人でしょう♪」←レミィ 「お嬢様がそういうのなら、そうなのでしょう♪」←咲夜 「 ち ょ っ と 待 っ た !俺に釈明の余地は…」 「「「「「「「「ない」」」」」」」」 「あ、さいですか…」 ここまできたら諦めるしかない。そう覚悟を決めて席に座った。 そして宴会は始まった。 最初はみんな俺たちのことをからかいに来ていたが、そのうち酒が入ってくると俺たちのことなんかお構いなしに騒ぎ始めた。 …人間(+妖怪)って、酔うとここまで人格変わるものなんですね、お父さん…。 ちなみに、俺は隣の咲夜とレミリアが気になってあまり酒を飲めなかった。 レミリアは酒に強いらしく、けろっとしていた。咲夜はというと…猫みたいに丸くなっていた。 そのうち、宴会も終わりに差し掛かるところで、レミリアに呼び出された。…咲夜はすでに潰れていたため、その場に寝かせておいた。 「どう?幻想郷流の宴会は」 「自分の世界の宴会なんか目じゃないくらいみんな変わるな。特に悪い意味で…」 「ふふ、でも楽しいよね♪」 「まあ、それは…そうだな」 自然と微笑が湧き上がった。確かに、途中からは俺も結構楽しんでたし。 「…ねぇ、今でも自分の世界に帰りたいって思ってる?」 「え?」 表情はちょっと悪戯交じりの顔で、しかし、声に不安の色が混じっているのがわかってしまった。 こういうときには嫌だよな、俺の能力。 「いや、正直もうどうでもよくなってきた。…たとえ自分の世界に帰る方法が見つかっても、ここの世界が魅力的だから俺はここにいたい。…まあ、レミリアの館くらいしか泊まる場所ないけどさ」 自分の精一杯の優しい笑顔でそう答えた。 「うん、私の館でよかったらいつまでも使っていいよ♪…それでさ、あなた、吸血鬼になる気…ない?」 「え?…そ、それはどういう…」 不意に、唇にやわらかいものが当たった。…それがレミリアにキスされたと気づくのに数秒かかったが。 「え、あ、う、はあ!?」 「こういう意味よ?…私の婿になりなさい♪」 「いや、だけどな、レミリアっ」 顔を真っ赤にして必死に言葉を作ろうとするが、頭の中が真っ白で何も考えられない。…あるのはさっきの唇の感触だけだ。 「始めは…本当に単純な興味本位だったのよ。でもね、あなたと一緒にいると…こう胸がぎゅって締め付けられる感じになって…パチェに相談したらそれが恋よって…」 ちょっと赤面しながら想いをぶつけてくるレミリア。ちくしょうかなり可愛いぞコノヤロウ!って、だから最近にやにやしながらパチュリーさんが俺を見ていたのかっ! 「で、でも不意打ちは卑怯だぞ!」 「ならもう一回したい?」 「ぜひお願いします」 即答。…そして再び合わさる唇。レモン味とは行かなかったが、甘くとろけるような味には違いなかった。 「…ねぇ…それで、吸血鬼になる気…」 「…こんな弱い俺でよかったらぜひお願いするよ。…よろしくな、…レミィ」 再び影が重なった。…後ろでカメラの音がしたが気にしないことにした。 宴会が終わり、咲夜を抱きかかえて紅魔館まで戻ってきた。宴会にはあと二人くらいいた気がするが気にしないことにした。 とりあえず、咲夜を部屋に送って寝かし、レミィの部屋まで一緒に歩くことにした。 「あそこで断られたら、強引に吸血鬼にして従えようと思ってた」 「断らなくってよかった、俺…」 まあ、元から断る気なんかなかったけど。 「相手の気持ちがわからないって、すごい不安だよ?…咲夜とか、中国とか、パチェの気持ちはわかっても、あなたの気持ちは全然わからなかったの」 「まあ、異性の気持ちはわかりにくいからな」 俺の能力も相手の気持ちまでわかるものじゃないからな。 「でも、あなたの気持ちもわかって今とっても幸せなの♪…あ、部屋着いたわね」 「俺もレミィと想いが通じて幸せだぞ♪…じゃあ、またあしt「それじゃ、一緒に寝るわよ♪」 ……… 「…あの今なんと?」 「一緒に寝ようって言ったの。…嫌?」 上目遣いは反則だと何度言ったらっ!! 「いや、だからその…」 「……じ~…」 「わかった、一緒に寝よう…」 「わーい♪」 判定、レミィの上目遣いの一発KO勝ち。俺よわいな…。 「…じゃあ、早速♪」 「だーっ!わかったからいきなり抱きつくなー!!」 …まあ、こんな調子で朝までじゃれあってたとさ。…結局やましいことは何もなかったのが男として悲しいところだ。 次の日、ものすごい殺気で目覚めた俺がいた。…目覚ましより効果的だな、この殺気。 どうやら昨日の告白の現場をあの天狗に撮られて、早速新聞に載っていたらしい。 で、それを見たメイド長が俺の部屋に行って聞こうと思ったらもぬけの殻で、俺はレミィの部屋にいたと。 …あの天狗、次に会ったら羽の一枚ももぎ取ってやろうと思った。 とりあえず、レミィと一緒の布団で寝てたことの釈明は理解を得られた。…情けねえ、俺…。 「…まあ、お嬢様の気持ちはわかってたしね…おめでとう。お嬢様を泣かしたら殺人ドール+ザ・ワールドのダブルスペルを放つわよ?」 笑顔でそう言ってくれる咲夜。本当にお嬢様想いのメイドだ。…でももう少し俺にも優しくしてくれ、頼むから…。 咲夜が入り口にみんないるから早くきなさいよ、と言って部屋を後にした。 ……俺のあだ名がロリコンになりませんように… 「○○~……すー…すー…」 「…ほんと可愛いなぁ、レミィ……」 すいません、もうどうみてもロリコンです。 レミィがあまりにも可愛いのでほっぺたをつついてやった。 「んん…っ…くすぐったい~……」 …これ、起きてるんじゃないか? 「まあ、いいか。これからもよろしくな、レミィ」 その可愛いほっぺたにキスをして部屋を後にした。 さあ、今日は腹をくくろうか…! 「○○……えへへ、どこまでもずっと一緒だよ♪」 ~~~~後日談~~~~ 結局、ロリコンのあだ名は生涯消えることなく続いたとか。 まあ、本人はまんざらでなかったみたいだしいいんじゃないか? 愛の前に人は何にでもなれるからとりあえず石投げとけって幻想郷のみんな(特にメイド長)が言ってた。 __________________________________________________________________________________________________ はい、どうみても初心者の文です。ありがとうございました。 というわけで、ちょっとハーレム気分+れみりゃ入ってるよこれみたいな感じの自分×レミィでした。 前半の部分役に立ってねぇ……(汗) 今度はもうちょっと文を推敲してからかこうと思います。 …また東方キャラが夢に出てきたらの話ですがw ではでは… ─────────────────────────────────────────────────────────── 2スレ目 219-220 141-142の続き 夜中の三時。 お嬢様の部屋へ行くのは仕事であったり日課であったり楽しい交友であったり。 (血が)お嬢様のお気に入りの俺は今日も変わらず慰み者。 「…とか考えるとそこはかとなく卑猥な響きがあるなあ」 そんな訳でただひたすらに廊下を歩く。 今日は咲夜さんの案内は無い。珍しい事もあるもんだ。いつも俺とお嬢様を二人きりにさせるのを嫌うのに。 仕事が忙しいのだろうか。まあきっとそうだろう。切にそう願う。 図書館から爆音が響いているのは関係ない。 ノーレッジ女史に召喚魔法のなんたるかについて熱く語って聞かせた事なんて関係ない。 女史の創る魔方陣を嬉々として手伝ったことなんて関係ない。 魔方陣からバ○ムートが出てきたことなんか関係……ごめんなさい本当に召喚るとは思わなかったんです。 て言うかすげえなスク○ェア!!おじさん感動したよ。そして勇者って本当に偉大。 つらつらと考え事をしながら歩くうちに、お嬢様の部屋のドアが見えた。 ふう、正直疲れたな。 咲夜さんが同伴しないおかげで、捻じ曲げられたままの空間を歩くはめになったのだ。 自業自得って言わないで。今だって罪悪感で圧し潰されそうなの。ホントだよ? 「はあ、こりゃ本格的に空の飛び方とか覚えた方が良いかな」 特別外に帰りたいとも思わないし。 旅をしてたら居心地の良い場所を見つけて住み着く。そんな感じ。 異郷の地で大切な人、大切な物ができる事だってあるのだ。 …っと、散々時間かかったんだから、お嬢様も待ってるよな。こんな所で油売ってないで、早く入らないと。 ドアに近づき、ノックする。 「お嬢様、お待ちかねのおやつが到着しましたよー」 「えっ!? ○○!? す、少し待ちなさい!」 おや、珍しい。お嬢様が慌てているでござる。ここは拙者、ぜひとも蛮勇を奮うべきでござろうか。 ① はい、わかりましたー ② お嬢様! 御身体に何か!? とドアを開け放つ ③ 行くぞ英雄王、武器の貯蔵は十分か? よし、行くぜ!! ②でファイナルアンサー!! 「ってんなわけあるかぁ!!自ら死亡フラグ立ててどうすんじゃい!!」 全力でストップをかけた理性に従い①を選択。ありがとう理性。君は永遠の心友だ。ときどき無視するけど許してね? と言うか③訳解らん。いや、分かるけど。 そうこうしている内に向こうは準備が出来た様で。 「○○、入って良いわ」 「はい、それでは遠慮無く失礼します」 「…なんだかとても失礼をする様に聞こえるわね、それ」 部屋に入ってお嬢様と向き合う。うむ、いつもながらに可愛らしい。 「どうしたんですか? さっき」 「え、ええ。ちょっと本を読んでたの。パチェに借りた」 「春本ですか?」 お嬢様の羽が流線型に引きつる。あれは戦闘態勢だ。デンジャーデンジャー。デンジャーと電子ジャーってちょっと似てる。 平謝りすると、羽の位置が戻った。お嬢様の機嫌は羽を見れば大体分かるのだ。いいなアレ。俺も欲しい。 「あら?咲夜は居ないのかしら?」 「あー、はい。なんと言うかその…忙しいようで」 「…そう」 お嬢様がほっとしたような顔をする。 なんだろ。今日のお嬢様はどこかおかしい。顔もどことなく赤いし。 ベッドに座ってるお嬢様の隣へ行き、額をこつんと当てて熱を計る。…冷たい。流石吸血鬼。 額は冷たいままなのだが、お嬢様の顔が一瞬で真っ赤になる。 「なっ、なななな……」 「いや、風邪か何かかと思って」 何を、と聞こうとした所に答えを返されたからか、お嬢様は目を白黒させた後、一拍置いて溜息をつく。 「吸血鬼が風邪なんてひくわけないじゃない」 「あ、やっぱりそうなんですか。でも、大丈夫ですか?今日はどこか様子がおかしいですよ」 「大丈夫よ。それより、早く血を貰っても良いかしら?もう朝の五時よ」 確かにそれはこっちの不手際だ。来るのが遅れたせいでおやつの時間を大幅にオーバーしてしまった。 お嬢様の口元に指を差し出す。 一週間ほど前からは首ではなくここから血を吸うのがスタンダードになった。 だが、お嬢様は首を振る。可愛らしい顔が何故か耳まで赤い。 「流石にずっと同じ場所からだと飽きるわ。今日は別の所から吸わせなさい」 吸血鬼と言えば首から吸うのが常道だと思ってたけど。飽きたりする物なのだろうか。 まあ本人がそう言うのだからそうなのだろう。 「はあ、まあ良いですけど。お嬢様はどこが所望ですか?」 と、お嬢様の方を振り向く。 あれ?恥ずかしそうに真っ赤に染まったお嬢様の顔が、やけに近―――――― 「ん―――――――――」 唇に触れたやわらかい感触に、思考が停止する。 そしてお嬢様によって歯先まで引き出された舌に、小さな、ほんの小さな痛み。 「ん、ん―――――――ちゅ、ちゅるっ」 そして口の中に広がる、甘い、甘いお嬢様の味。 成る程、もしかしたら俺の血を美味しいと言うお嬢様も同じような感覚なのかもしれない。 ほんの数秒間そうした後、お嬢様は口を放した。 かつて無いほどに顔を真っ赤にして、ばつが悪そうにそっぽを向いている。 外見は幼いが、今のお嬢様はとてつもなく艶っぽい。 「…美味しかったわ。それじゃ、私はもう寝るわね」 空気に耐え切れなくなったのか、足早にベッドへと歩いていく。 「ああ、お嬢様」 「…な、何かしら?」 少し振り向いたお嬢様の表情には、ほんのわずかな不安が見て取れる。 ここでフォローしなければ漢が廃ると言おうものだ。 「俺も美味しかったですよ」 お嬢様は数秒固まった後、突然ドラキュラクレイドルをぶちかまして遙か彼方へ吶喊していった。 まああの方向だったら外に飛び出すことは無いだろう。 舌を確かめてみると出血は微々たるものだった。これではほとんど血を吸えはしなかっただろう。 俺は口の中の余韻に浸りながら、お嬢様の部屋を後にした。 後日 「そういやパチュリーさん、お嬢様に何の本を貸してたんですか?」 「ある意味春本よ」 懺悔室 牧師「カミニユルシヲコイナサーイ」 「本当は今度こそプロポーズやろうと思ったんです萃香で。 萃香可愛いよ萃香ごめんなさいこっち書いちゃいました。 あと前よりさらに春度が高くなってごめんなさい 指チュパやったらこれしかないと思った反省はあまり」 牧師「カミハアナタヲユルシマセーンジゴクヘオチロボケガ!!」 「!?」 ─────────────────────────────────────────────────────────── 249 「お嬢様、客人を連れてきました」 「入りなさい」 「失礼します」 ─咲夜さんの言った”お嬢様”は…幼かった。 「お嬢様、こちらが外の世界の住人の○○です」 ─多分小学生か、それの少し上程度の年齢だろう。 「ご苦労様。下がっていいわよ」 ─だがその姿とは裏腹に。 「はい」 ─いや、むしろそんな容姿だからこそ。 「紅魔館へようこそ。私はレミリア・スカーレット」 ─僕は、溢れんばかりのカリスマと、その似合わぬ言葉遣いに慄いた。 「は…はじめまして。○○です」 ───はずだったんだけど…。 ※ ※ 「そしたらね、なんて言ったと思う? 中国ったら『名前で呼んで下さいよーーー!!』って。 もう凄いったらありゃしなかったわよ。鼓膜が破れるくらい大きな声で叫んで… なんであんなに必死になるのかしらねえ。あ、必死っていえばこの館の前の湖に住んでる…」 僕がここへ来た経緯を話してから、彼女はずっと喋っている。 自分が吸血鬼であること。500年ほど生きていること。小食であること。そして、最近体験したこと。 「…ねえ○○、聞いてる?」 「う、うん。聞いているよ」 「そう、よかった。聞いてなかったら…吸うわよ」 「ははは…」 先ほどのプレッシャーは何処へ行ったのか。夢だったのではないか、と考えてしまうくらいだ。 「ねえレミリア。その湖はここから見える?」 「ええ、こっちへいらっしゃい」 ※ ※ 「へえ、すごいもんだ…」 スイートルームから夜景を見るのはこんな感じ…いいや、こっちの方が上かな? 「湖に月が…今夜は満月か」 「あら、満月?」 「うん、とても綺麗だよ。レミリアも見てみなよ」 「まん、げ…つ…?」 「…レミリア?」 「……………」 「レミリア? レミリア!?」 「りゃー」 …え゙? 「みー、りゃー」 レミリア、レミリアァァァァァァァァ!! どどど、どうなってるんだこれは!? 待て、まず落ち着くんだ…まずは状況を把握するんだ…。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ─満月を見たら、幼女がもっと幼女になった─ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …ごめんレミリア、僕にはこれが限界みたいだ( A`) 「…そうだッ!」 僕にはどうすることもできない。 それでも咲夜さんなら…咲夜さんならきっと何とかしてくれる…。 扉を開けて、僕は叫んだ。 ※ ※ 「咲夜さ~ん咲夜さ~ん、咲夜さーん、Cleaning stop! お嬢様が幼女なんです! レミリアお嬢様が幼女なんです!! 咲夜さ~ん咲夜さ~ん、Cleaning stop! Room cleaning stooooo「刺すぞコラ」 「ヒィッ!」 い…いったい……何が起こったのだ… 背後に回られたのか……う…動けない…… 一瞬にして背後に回られた…!? なぜ!? なぜ足音もなく…服のすれる音もなく気配もなく「僕の背後」に回って 喉元にナイフを突きつけることができたのか? なぜ…? 少しの気配もなく…背後に回ってナイフを突きつけるという一連の行動の時間差もなく…時間差…時間 ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ わ…………わかった………ぞ… な…なんてことだ……… それしか考えられない………… 「時間」だ……… 咲夜さん…は…「時」を止められるのだ……… 「それで、なんなのよ。変なこと叫んでおいて何も無かったら本当に刺すわよ」 「そうだ! 大変なんだ!! レミリアが…」 「ゥゥお嬢様がァァァァ!? 貴ッ様ァァ! お嬢様にナニをしたァァァ!?」 「ちょ、咲夜さん、痛いから!!」 「吐ケェェ! 吐カナケレバ殺ス!!」 「吐くから! 吐くから落ち着いて!!!」 ※ ※ 「お嬢様が…幼女に!?」 「さっきそう言ったじゃないですか…ところでそのナイフはなんです?」 「やっぱ殺すわ」 「本当なんですよ! 見てみればわかりますから!!」 「第一お嬢様があれ以上幼くなったらたいへべれけぇ!?」 「りゃー」 「おおおおおおお嬢様!?」 「みー、りゃー」 「○○! ここここれはどういうこと!?」 「僕が聞きたいですよ! …って、何処へ行くんですか?」 「自室にテイクアウトよ!(自室にテイクアウトよ!)」 「心の声も同じにしないで下さいよ!!」 「りゃー、りゃー」 「嗚呼お嬢様なんて可愛らしい…」 「咲夜さん、鼻血…」 鼻血が滝のように流れるのは漫画の話。 そんなふうに考えていた時期が僕にもありました。 だが咲夜さんは、僕ができない(と思っていた)事を平然とやってのけるッ! そこにシビレるッ! アコガレるぅッ! 「りゃー」 ぺったん。ふにふに。 「おふッ!!?」 ぺったんこ。まるで少年のような触り心地!! 「お嬢様っ! そこはくぁwせdrftgyふじこ」 「みー…」 「お嬢様、何故お手を止めるのです!?」 「りゃー(ぷいっ)」 「おぉぉぉ嬢様ぁぁぁぁ~~~!?」 あー、飽きられた…のかな? 「ん…?」 「みー、りゃー(トコトコ)」 「どうしたんだレミリア?」 「りゃー♪(ぴょんっ)」 「おわっと!」 「みー、りゃー♪(すりすり)」 んー…懐かれたってことで良いのかな? ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ いや、良くないような気がする…。 「○゙・○゙・ゥ~~~!!」 ほ、ほらね? 「ひ、ひぇぇ」 ○○(つまり僕):ナイフが刺さって痛かった。パチュリーさんの治癒魔法のおかげで、今はなんともない。 レミリア:幼女化したけど、朝には元に戻った。記憶は無いらしい。 咲夜さん:僕を見る目つきが変わった。目が合うとすごく睨まれる。 パチュリーさん:呆れていた。まあ、理由はわかるけど。 美鈴さん:何故かコッペパンが二回りほど小さくなったそうだ。 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/あとがき_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_ /_/_/_/_/_/_/ 収拾がつかないまま終了しちゃいました。すいませんすいまs(ry 小悪魔と紅魔館メイドも出そうかと思ってたんですが…思ってただけです。 ああ、それとマジカル☆さくやちゃn(殺人ドール 告白? なんですそれ? 美味しいものですか? _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 449 たまには違う路線で… ○○「う…くそっ…」 レミリア「ほらどうした?さっきまでの勢いはどこに行ったのかしら?」 ○○「くっ…うおおおおおおおおっ!」 懇親の力を込め剣を振るうが…それは届かない。 代わりに鋭利な刃物を思わせる爪が俺の首筋へ当てられる ○○「うぐっ…」 レミリア「はぁ…全然ダメね…やる気はあるのかしら?」 ○○「ははは…はぁ…」 そう、今俺はレミリアお嬢様直々に武術の稽古をつけてもらっている。 わざわざ直々に教えてくれるその理由…まぁ、お嬢様の気まぐれってヤツだそうだ。 レミリア「まったく…貴方は見込みがあると思ったんだけどねぇ…」 ○○「過大評価じゃないんですか?」 レミリア「私が言うのよ、間違いないわ。貴方の運命は私の護衛として活躍することなのよ」 ○○「そりゃまた明るい未来ですね…」 レミリア「それも白黒や亡霊の姫なんて簡単に退けられるような…私が運命を見違えるなんて無いのに…」 ○○「いやいや…俺は白黒や亡霊の姫なんて以ての外ですよ…湖の氷精にやっと勝てるかな?ってレベルなんですから…」 レミリア「…貴方は自分を過小評価しすぎてない?」 ○○「ご冗談を…」 レミリア「…まぁいいわ。さ、再開しましょう」 ○○「押忍!」 まぁ、最近はお嬢様に攻め込まれることは無くなってきた。 …未だに一撃も入れられないが… しかし…一撃入れてしまったらメイド長の報復が…ガクブル ~回想~ 咲夜「いい?もしお嬢様を傷つけたら…一万本じゃ済まないから」 ○○「は、はぁ…」 ~回想~ …やりずらいなぁ… レミリア「ほらっ!何をボーっとしてるのかしら?」 ○○「っと!すいません…」 レミリア「ほらほらほら!脇が甘いわよ!(連続斬撃)」 ○○「ぬっ、くっ、はっ、うわっ!(剣を弾き飛ばされる)」 レミリア「…貴方ねぇ…全然進歩してないじゃないの…(爪を首筋に当て)」 ○○「す、すみません…」 レミリア「…一回血を流してみたほうがいいかしら…(少し首を切る)」 ○○「うっ…勘弁してくださいよ…」 レミリア「まぁ…冗談よ…ぺろっ(血が出ている部分を舐める)」 ○○「ひあっ!お、お嬢様…お戯れは程々にお願いします…」 レミリア「…貴方の血は美味しいわね…」 ○○「…きょ、恐縮です…」 レミリア「まだ晩餐の時間には早いけど…(迫る)」 ○○「お、お嬢様…?ま、まさか…(後ずさり)」 レミリア「ふふふ…少し、飲ませてもらうわ…(○○の首に手を廻して)」 ○○「マジすか…(滝汗)」 レミリア「大マジ♪かぷっ(首筋に噛み付き)」 ○○「ッ!!」 レミリア「ごきゅっ、ごきゅっ、ちゅるるるるっ」 ○○「はぁ…あぁ…うぅ…(意識朦朧)」 レミリア「ふぅ…なかなか美味しい血だったわ…○○?」 ○○「きゅ~…(気絶)」 レミリア「…貧血かしら…」 ============================================================== うう… か、体が重い… 特に首筋の辺りが… でも…なんだかひんやりしてて…気持ちいい… …ひんやり? ○○「(目を覚まし)…あれ?俺はいったい…なんでベッドで寝てるんだ?」 レミリア「むぅーっ…○○五月蝿いわよ。寝てるんだから静かに…zzz」 ○○「あらら…申し訳ございませんお嬢様…って、ん?何でお嬢様がここで寝てるんだ?ってかここって…お嬢様の寝室じゃあ…」 レミリア「zzz」 ○○「状況把握しよう…ここはお嬢様の寝室、お嬢様はベッドで寝ている。で、何故か俺も同じベッドで寝ている…これの意味することは…」 レミリア「うーん…」 ○○「…俺とお嬢様が…添い寝したってことに…(赤面)」 レミリア「…さっきから五月蝿いわね…貴方も一緒に寝なさい(布団に引きずり込む)」 ○○「えっ?ちょっ…お嬢様…(引きずり込まれ)あぅ~…」 咲夜「お嬢様、就寝されたのですか?…○○?」 ○○「メ、メイド長?」 咲夜「お嬢様と一緒に寝るなんて…(ギリピキィ)何を考えてるかは知らないけど…白玉楼に行く準備は出来たかしら?(ナイフ構え)」 ○○「い、いえ…いやちょっと…勘弁してくださいって!」 レミリア「○○は私が連れ込んだのよ。咲夜は口出ししないで頂戴」 咲夜「お、お嬢様?し、しかし…」 レミリア「いい?貴女は私の従者。逆らうことは…」 咲夜「・・・わかりました」 …命は助かったようだが… レミリア「むー…(抱きつき)」 ○○「理性のほうが飛びそうだな…」 レミリア「○○…温かい…ん~…(すりすり)」 ○○「…この状態で寝ろって方が難しい…お嬢様ぁ…勘弁してくださいよぉ…」 レミリア「ん~…だめよ…○○…」 ○○「はぅ~…」 結局○○はレミリアに抱きつかれた状態で昼間を過ごすことになった… ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ これはひょっとして後書きなのか!?(ぇ ども、"音速駄作製造機"の107です。 今回は…レミリアと添い寝できたらいいなぁ…という授業中の妄想(爆)からこの話が生まれました。 …だって世界史の授業は…正直つまらない…(ぇ なんだか文章が変になってる部分もありますが、ご愛嬌だと思って「ははは、こやつめ!」見たいな感じで流してください(ぉぃ …世界史のノートの裏表紙… えー…I先生、授業中に妄想なんぞして本当にすみませんでした… …ここまで… ─────────────────────────────────────────────────────────── 3スレ目 111 寒くて寒くて仕方が無いって昨日今日なのに、僕の部屋の窓をぶちやぶって レミリアお嬢様が入ってきた。 でも吸血鬼が部屋に入ってくる作法は、どの映画を見てもそう言うものだったな と記憶しているので、北風がめちゃくちゃ寒く吹き込んで来ても、僕は怒らない。 そして、逆らっても無駄なのでぼーっとしていると、案の定血を吸われた。 でも彼女は小食なので、全部吸われない事が解っているから、僕は余裕だ。 小さくて柔らかいクチビルと、首筋にピリッと奔る痛み、そして愛らしい 鼻からこぼれる短い吐息、その全てを逆に愉しんでしまうくらいだ。 事実、お乳を飲む赤子のように、一生懸命に血を吸うレミリア様はとても 愛らしいのである。 しばらくして、献血注射一本分くらいの血を吸ってしまうと、案の定彼女は 満足して顔を上げてしまった。 「なかなか美味しい血だったわ、お持ち帰り決定ね」 身に余る光栄です。 僕は、この迷信深い日本にB型として生まれた事を始めて感謝した。 「では、ご用意させて頂きます」 メイドさんが突然現れて、そう言った。 紅魔館への引越しの準備でも手伝ってくれるのかな? 彼女は手に、大きなポリ製のタンクとナイフを持っていた。 ───────────────────────────────────────────────────────
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レミリア8 11スレ目 351 それは、いきなりやってきた。 何ともなしに紅魔館の廊下を歩いていると。 「さくや~」 奥の方から、ふわんふわんな声が聞こえてきた。 いや、もうほんとふわんふわん。 「さくや~、さくや~」 声はどんどん大きくなる。どうやら俺の方へと来ているようだ。 誰が来ているのかは分かっている。 いつもはその溢れんばかりのカリスマを持ってしてこの紅く塗りたくった館の主を務める。永遠に幼き紅い月――レミリア・スカーレット。 この館のメイド長を務める十六夜咲夜さんとは互いに全幅の信頼を寄せている。 何より、彼女は吸血鬼である。紅い満月の時だと凄く調子が良いらしい。 その時に一度遭遇してしたことがあり、その時は生きている心地がしなかったのをよく覚えている。 それほど凄い。 しかし、今回のレミリアは一味違う。いや、だいぶ違う。っていうかほぼ別人。 いつものカリスマはどこへやら、その外見年齢相応の女の子へと変化してしまっている。 凶悪な程の幼さと可愛さを持つ吸血鬼――れみりゃ・すかーれっと。 同じ存在ではあるが、まるで別人のようなので、なぜかこう呼ばれているらしい。 ちなみに、レミリアがこのれみりゃになってしまう事を「れみりゃ化」と言うらしい。 何故かは、分からない。 メイドさんたちはれみりゃに会っただけで、可愛さのあまり鼻血を噴出して気絶。 咲夜さんに至っては鼻血を垂らしながら世話をしている事もあるらしい。 この紅魔館は、その鼻血によって紅くなっていった――そういう一説もあるらしく、相当な出血量である事が窺える。 「――あ、○○」 「ん?」 いつの間にか、れみりゃが俺の目の前にいた。 俺を見上げ、頭に?を出しながら首を傾げている。 彼女の後ろを見ると、メイドが全員が倒れていた。 「ねぇねぇ、さくや、しらない?」 「咲夜さん? 呼べばすぐに来るんじゃないかな?」 「よんでもきてくれないの。でもね、さくや、きっとどこかにいるの」 話してみると、普通の女の子だ。いつもの威厳が感じられない。 母を探している女の子みたいだ。向こうではよく見る光景だったけど、まさかここでも見れるとは。 咲夜さんは母親か。じゃあ父親は誰だって話になるが、今はそんな事どうだっていい。 と、服の裾を引っ張られた。れみりゃの方に倒れそうになるのを、慌てて堪える。 なんだよ、と言いかけてれみりゃの方を見ると、穢れの無い純真無垢な瞳が俺を捉えた。 「○○。いっしょにさくやさがして?」 「…………」 「○○?」 反応が無いのを怪訝に思ったのか、首を傾げられた。 れみりゃに限らず、いつもの出来事。 レミリアの時だって、咲夜さんがいない時に一緒に探して欲しい、と頼まれる時がある。半強制的にだけど。 だから、変わらないのだ。いつもとは。余裕があるときは冗談めかして断ったりするものだが。 だけど、これはやばい。断れない。 っていうか、何だ、メイドさんたちがこっち見てるのよ。鼻から血垂らしながら見てるのよ。 "断ったら殺す"ってオーラが滅茶苦茶出ている。冗談すら言える空気じゃない。 「……い、いいよ。一緒に、咲夜さんを探そうか」 「!! うんっ!」 俺が頷いた瞬間、その顔に満面の笑みが宿る。 そんなに嬉しかったのか。いつもの事なのに。 いこ、と言いながら手を握ってきた。 それだけで断らなくて良かったと思えた。 言っておくが、俺はロリコンじゃない。 「ねぇ、○○」 「ん、何?」 「さくやってね、すごいの」 「へぇ、どんな風に?」 あぁ、またこの話か。もう何度目だろう。このパターン。 ほんと、大好きだな。 で、話題の我らがメイド長、咲夜さんはどこにいるんだろう。探し回っても見当たらない。 真っ先に部屋のドア叩いたけど、返事無かったんだよな。 「○○、つかれた」 「……ん、じゃあどっかで休むか?」 「…………」 れみりゃは何も言わずに、俺の方をじーっと見つめてきた。 その瞳には、なんの感情も篭もっていない。ただ、見つめてくるだけだ。 それがかえって怖い。 なんか、失言してしまったんじゃないかと思ってしまう。 いや、今の言葉に間違いなんて、何一つ無いはずだ。 女の子が疲れたから、休むことを提案する。 実にベストアンサーではないか。もっと自信を持っていこう。 自分に自信を取り戻した所で、れみりゃの密着。 俺の足にくっついてきたかと思うと。 「……おんぶ」 「……へ?」 「おんぶして、○○」 上には上があった。俺の回答は間違ってはいない。しかし、正解でもなかった。 しかし、果たしてこのベストアンサーを自分から言ったらどうなるか。 どう考えても変態認定である。 「○○、おんぶ……」 だからと言って、言わないままでいたら、トップには立てない。 つまり、変態という不名誉な称号をもらう覚悟でこれを言うか、それとも言わずにトップの座を誰かに明け渡すか。 「○○……ぅー」 しかし、ここで逆転の発想。ここからは俺のやり方ではあるが、ベストアンサーの一つランクを下げた言葉を相手にかける。 相手はそれを良いな、と思いつつも、ここまで言ってくれる人ならきっと私がやって欲しい事言っても大丈夫! と思わせる。 完璧だ。ある意味紳士ではないか。 っていうか、何か主旨間違ってないか。まぁいいか。 「ぅー!」 れみりゃが目の前にいると思ったら突進してきた。 軽さの為か、後ろに倒れることも無く、だっこの形となってその状態は維持される。 目の前で、悪魔の羽がぱたぱたとせわしなく動いている。 これは怒っているのかもしれない。 「ごめんごめん、おんぶだっけ」 「もうこのままでいい」 どうやら俺が思考している間に、れみりゃはご機嫌ななめに。 何とか挽回しなきゃ、な。 とりあえず、頭でも撫でておく。 「ん……」 れみりゃがさらに擦り寄ってくる。 効果覿面なのかもしれない。 しばらく、そうしながら咲夜さんを探していると、れみりゃが突然口を開いた。 「○○……」 「ん?」 「だいすき」 「……ありがとう」 れみりゃの突然の告白に戸惑うことなく、不思議と穏やかな気持ちで言えた。 きっと、れみりゃの持つ別のカリスマなのだろう、と勝手に納得する事にする。 未だに見つからない咲夜さんを探していると、今度はその理由を話し始めた。 「○○、ちゃんとかまってくれるし、やさしいもん……」 「……ここの人たちの方が優しいよ」 「そんなことないもん、○○のほうがやさしいもん」 ムキになって俺を褒めてくれるれみりゃ。 かまってくれるの意味は、他の人たちは忙しくて相手をしてやれないだけなのだろう。 俺はここに居候気味で何もしていない。正直、迷惑以外の何者でも無いと思っている。 だからこそ、れみりゃの純粋なその言葉に涙が出そうになる。 「あはは、多分あれだよ。俺はみんなより弱いから、その分優しくできるのかもね」 「○○はよわいの?」 「よわいよ。れみりゃなんかよりもずっと」 この間、チルノと遭遇して数秒で意識吹っ飛んだしな。彼女は十分強いよ、俺の中では。 あれを軽々と打ち返せる人たちはおかしい。もう、なんていうかみんな最強だよ、俺の中では。 「じゃあ、れみりゃがまもってあげる」 「え?」 「れみりゃが○○のことまもってあげる」 「そっかそっか。……ありがとう」 お礼のつもりで、頭を撫でてあげる。 小さいことかもしれないけど、それが俺に出来る精一杯のお礼だった。 もうどのくらい歩いたか分からない。俺の足もそろそろ限界に近づいたとき、救世主の声が聞こえた。 『お嬢様~! どこですか、お嬢様~?』 「あ、さくやのこえ」 「やっとか……」 れみりゃが気付いたので、降ろしてあげる。 声から察するに、向こうも探し歩いていたのかもしれない。入れ違いの可能性が凄く高い。 れみりゃが咲夜さんの所へと行こうとしているのを止めて、ふと思いついた妙案をれみりゃに端的に教える。 あまり意味はないので、深く突っ込まれたらどうしようもないが、そこは流石れみりゃ。快く首を縦に振ってくれた。 「いいか、れみりゃ。俺が合図したら行くんだぞ」 「うんっ!」 咲夜さんの声が少しずつ大きくなる。目を閉じて、声の大きさから距離をある程度計算する。 よし、良いだろう。 「れみりゃ、いいよ。でも、次の合図で走るんだ」 「うんっ!」 第一段階が展開。 陰に隠れているれみりゃを咲夜さんの目に止まる様にする。 「さくや~」 「お嬢様っ!? あぁ、どこに行っていらっしゃ――」 れみりゃを見つけて、咲夜さんが走り寄る足音が聞こえる。 時間を止める事はしないらしい。これならいける! 「今だ! れみりゃGO!」 「さくや、だいすき~!」 ヒュン、という音と共にその位置かられみりゃが消えたのを確認して、陰からチラりと顔を出す。 咲夜さんの上半身にしがみ付いたれみりゃを確認。これで最後だ。 チュッ れみりゃが咲夜さんの頬に口付ける。 「――――」 一瞬の間の後、メイド長は本物の幸せを手にしたような顔で、鼻から豪雨となるほど血を噴出し、天へと召された。 だから、言ったじゃないか。特に意味はないって。 敢えて言うなら、この紅魔館をもっと紅に染めたかったこと、かな。 「○○」 数日後、レミリアが俺の部屋に来た。 横にはもちろん、咲夜さんがいる。 「――レミリアか。珍しいな、俺の部屋に来るなんて」 「えぇ、暇だから、貴方と一緒にお茶でも飲みたかったのよ」 「それは……光栄な事だな」 ベッドに寝転がっていた俺は、慌てて起き上がりながらも、口では冷静を装う。 やはり、その姿は滑稽だったのか、レミリアにはクスクスと笑われてしまった。 「やっぱり面白い。来て正解だったわ」 「それは……光栄な事だ……な?」 たまに、レミリアから褒められているのか貶されているのか分からない言葉が出てくる。 きっと褒められているのだろうと、前向きに考えるようにしてはいるが、どうしても首を傾げざるを得ない。 そんな中、お茶会の用意は既に完了されていた。 流石はメイド長。仕事の早さで言ったら、誰も勝てる者はいない。 そして、俺たちに一度頭を下げると、部屋から出て行った。 「……二人だけでお茶会か。寂しいな」 「静かな方が、良いじゃない。そっちの方がお茶の香りも楽しめるというものよ」 「確かに、そうかもしれない。でもさ、だったらいつものように一人で――」 「いつも一人じゃさすがに飽きるのよ。だから、今回は貴方の所へ来てあげたのよ」 「……そいつはどうも」 「それじゃ、始めましょう。まずは乾杯から」 「いや、それは違うだろ」 こうして小さな小さなお茶会は開かれた。 始まる寸前のあの時、俺の返しに笑ったレミリア。 その時の表情に、吸血鬼のような残酷さは無く。 年相応の少女の笑みだった。 ─────────────────────────────────────────────────────────── 11スレ目 100 用があって昼間にしか紅魔館に来ない人間○○ ○○を気に入ってるお嬢様はいつも「就寝時間」を過ぎても起きていようとする で、ある日テーブルで話をしている時に眠気が限界に来て、机にほっぺをつけて寝てしまう 普段の威厳を保とうとする雰囲気など無かったかのように幸せそうな寝顔をしている そんな姿に○○は思わず微笑んでしまう …それからしばらくして○○は出来るだけ夕方に紅魔館に行くようになりましたとさ ─────────────────────────────────────────────────────────── 11スレ目 310 フ「えへへ、○○あったかーい・・・・・」 ○「まったく、フランは甘えん坊だなぁ・・・・」 フ「別にいいでしょ? こうしてると気持ちいいんだもん」 ○「いや、一応俺ってば君の姉の恋人なんだがねぇ・・・・・」 フ「未来のお兄ちゃんに甘えてるだけなんだから、気にしない気にしない♪」 レ「気にしなさい、というよりも今すぐ○○から離れなさいフラン!」 フ「あ、お姉様」 ○「ようレミリア、お邪魔してるぞ」 レ「○○はよく来てくれたわね、フランはどっか行きなさい」 フ「えー、やだ」 レ「・・・・・・」 ○「まあまあ、そんな妹を邪険にすることもないだろ」 レ「あなたもなに無抵抗にされるがままになってるのよ!!」 ○「だって脆弱な人間さまは強大な吸血鬼さまに勝てるわけないだろー?」 フ「そうだよねー♪」 レ「ああもう、○○は私のモノなの!フランはさっさと離れなさい!!」 フ「お姉様ってば、未来のお兄ちゃんに甘えるくらいいいでしょー?」 ○「未来の『お兄ちゃん』、なんて素晴らしい響きだ・・・・・」 レ「○○に甘えていいのは私だけなのよ! ○○も何に感動してるのよ!!」 フ「むう、いいもんお姉様のいぢわる、お姉様のいない時に甘えるからいいもん(ボソッ」 レ「ハァ、ハァ・・・・やっと行ったわね・・・・?」 ○「随分お疲れのようだなレミリア、ちゃんと寝てるのか?」 レ「・・・・・・誰のせいだと思ってるのよ?」 ○「(無視)ああ、レミリアは今日も可愛いなぁ・・・・」 レ「そ、そんなんじゃ誤魔化されないんだからね!!(////)」 ○「レミリア・・・・・・・」 レ「あ・・・・○○・・・・・」 ─────────────────────────────────────────────────────────── 11スレ目 396 負けたら何でも言う事聞く賭けに負けたレミリア様。 欲望丸出しで○○が「一日専属メイドになれ」と命令し しぶしぶ従いメイド服を着用するレミリア様てのを最近バイト中に妄想してばかりで困る ────────────────────────────────────────────────────────── 11スレ目 426 ○「今日はクリスマスイブか」 レ「明日はクリスマスね」 ○「年に一度とは言え、サンタの大仕事だな」 レ「フランにちゃんとプレゼント置いていってくれるかしらね」 ○「おや、レミリアはいらないのか?」 レ「な……っ! い、いるわけないでしょ!? 私だってもう子供じゃないのよ」 ○「フランが貰えるんだったら、レミリアが貰ってもいいんじゃないか?」 レ「いいわけないでしょう? 何度も言わせないで、私はもう子供じゃないの」 ○「はいはい、そう言う事にしておくよ」 レ「……そういう○○はどうなの? 何か、欲しい物はないの?」 ○「ん……俺は特に無いな。今でも充分だしな」 レ「今……?」 ○「レミリアといるだけで幸せなのに、これ以上何を望めと?」 レ「! ……ぅー、○○のバカ」 ○「で、もう一度聞くけど、何か欲しいものは?」 レ「……血が欲しい」 ○「血っておま……物騒だな」 レ「し、仕方ないでしょう!? 他に思いつかなかったんだから……」 ○「は、はは……貰えるといいな、B型の血」 レ「……ぅー」 咲「で、私のところに来たわけね?」 ○「お願いします。あの二人のサンタになってやってください」 咲「安心なさい、貴方に言われなくてもやるわ」 レミリアは「(○○の)血が欲しい」と言った訳だが、どうやら伝わらなかったようだ ─────────────────────────────────────────────────────────── 11スレ目 493 「ね、ねぇ○○?聖夜って……吸血鬼には関係ないものよね?」 「え?……まぁ関係ないと言えば関係ないですが」 「……そうよね」 ……う~んそのまま答えただけなのに何故かレミリア様は気を落としてしまったぞ。 聖夜か……たしか幻想郷にもクリスマスあるんだよな。 ……ん?クリスマス?クリスマス……ってまさかな。 「あの……レミリア様?」 「ん?な、何かしら?」 「間違っていたら申し訳ないのですが……聖夜は恋人同士で過ごす日ですよね?もしかしてそれが関係し」 「してないしてないしてない!」 僕の言葉を遮って顔を赤くしながら首を振るレミリア様。 可愛いですけど、それじゃバレバレですよ? でも嬉しいな……そこまで考えてくれてたなんて。 「レミリア様……」 「ふぁ!?……○○?」 いきなり僕が後ろから抱き締めるとレミリア様が驚いたような声を出して縮こまった。 ふふ、怯えるレミリア様も可愛い。 「……吸血鬼が聖夜を祝ったって良いじゃないですか。そんなことに縛られるなんてレミリア様らしくないですよ?」 「…………」 僕の言葉をしっかり噛み締めるように聞いているレミリア様。 でも僕は間違ったことを言ってるつもりはない。 「僕も吸血鬼ですけど……祝いましょう?一緒に」 「……えぇ○○」 僕に体を預け、首を上げて見つめるレミリア様。 その顔はとても可愛くて……僕はそっとその額に口付けをした……。 結局紅魔館で聖夜を祝うのをどこで嗅ぎ付けたのか、魔理沙が現れ。 そのまま次々と皆さん現れると、紅魔館で宴会の流れになった。 始めにレミリア様が望んだものではなかったかもしれないけど……これはこれで良い聖夜だったと僕は思う。 ただレミリア様に一言だけ……。 レミリア様……メリークリスマス。 ─────────────────────────────────────────────────────────── 12スレ目 504 うpろだ840 妖怪たちがうごめく闇夜の時間。 私はいつものように気ままな散歩に出かけた。 風が頬をなで、景色は次々と移ろってゆく。 その途中で、平原に何かが立っているのが見えた。 普段ならそんなものは気にも留めないだろう。 だが、そのときの私はなぜかそれに興味を抱いた。 後になって思えば、私はそいつから不思議な運命を感じ取っていたのだろうと思う。 「こんばんわ、今日もいい夜ね」 そんな言葉を投げかけ、そいつの前に降り立つ。 それは、見た感じ4~5歳であろう人間の子供だった。 彼の服は幻想郷のものとは大きく違い、彼が外から来た人間であるのは明白であった。 今までにも外から来た人間には何度か会ったことがあった。 ただ、そいつらは大抵、私の翼を見て恐れおののき、逃げるか襲いかかってくるかのどちらかだった。 しかし、その子供はそのどちらでもなかった。 私の向けた視線を真っ向から受け止めていた。 その目には何の光も宿っておらず、顔からはあらゆる表情が消えていた。 いや、まるでそんなものは元から持ち合わせていなかったかのようだ。 おもしろい人間だ。 よくよく見れば、彼の服はところどころほつれており、体には見える部分だけでもかなりのあざがあった。 この少年はどれほどの闇を味わったのだろうか。 私は口の端がつりあがるのを抑えることができなかった。 「坊や、私と一緒に来ない?」 自然とそんな言葉を口にしていた。 彼は無表情でうなずいた。 と、不意に意識が反転する。 「レミリア姉さん、こんなところで寝てたら体に毒だぞ」 目の前に無愛想な顔が現れる。 その顔は先ほどの少年と似ていて、けれど全く違う顔だった。 ああ、さっきのは夢か。 ようやく、思考が澄み渡ってきた。 「○○、咲夜はどこかしら?」 「咲夜姉さんは香霖堂へ出かけてる」 「そう」 彼の顔を見つめてみる。 顔立ちはそこそこ、最も無愛想な表情が全てを台無しにしている感はあるが。 さらに彼の瞳をのぞいてみる。 その目には、はっきりと光がやどっており、彼は今確かにここにいるのだと私の頭へ訴えかける。 「どうしたんだ、姉さん?」 「何でもないわ」 そっけなく言い、明後日の方へ向く。 時間はこうも人を変えるものなのか。 私は心の内でつい一人ごちる。 かつては何の色も見せなかった瞳が、今ではまるで虹のように色鮮やかだ。 これもここで色々な人々に囲まれて育ったせいか。 そういえば昔、誰が彼を最初に笑わせられるか、なんて賭けをしていた気がする。 誰が勝ったかは覚えていないが。 いや、変わったのは私もか。 かつての私は彼がどれほど歪に成長するかを楽しみにしていたのだから……。 しかし、私の予想は外れた。 彼は誰よりも真っ直ぐに、誰よりも馬鹿正直に育った。 そしていつしか、私の大切な弟になり、この紅魔館の一員となった。 本当に変わるものだ。 今では私はこの状況に幸せすら感じているのだから。 「○○、一つ聞いてもいいかしら?」 彼の方に向き直る。 「何だ?」 答える彼は相変わらずの無愛想。 しかし、私は知っている。 彼は私の自慢の弟で、誰よりも優しいことを。 「あなたは今、幸せかしら?」 彼の瞳をまっすぐ見つめる。 「ああ、幸せだ」 その顔はさっきと変わらなかったが、どこか朱がさしたように見える。 「俺はこの館もここに住む人たちもみんな大好きだからな」 続けて彼は語る。 「美鈴姉さんはよく昼寝して、咲夜姉さんに怒られてるけど誰よりも仕事に誇りを持ってる。 小悪魔姉さんはドジでおっちょこちょいだけど、いざってときはすっごく頼りになる。 パチュリー姉さんはいっつも引きこもってるけど、色んな話を聞かせてくれる。 咲夜姉さんは一見厳しい人に思えるけど、それは全部俺を思ってのこと。 フラン姉さんは怖く見られてるけど、実はとっても優しい。 他にもここに住んでる人たちには、皆それぞれいいところがあるって知ってる」 一旦、息を吸う。 「そして何よりレミリア姉さんは俺に居場所と家族をくれた」 彼もまた私の瞳をまっすぐ見つめる。 その顔はうっすらとだが、微笑んでいるように見えた。 「俺は色んな人たちのおかげでここにいる。だから俺は幸せだって言える」 そう言う彼の姿はどこか誇らしげだった。 「そう。それは良かったわ」 私もつい微笑みながら答える。 かつて彼と初めて会ったとき、私はこの運命を感じ取っていたのだろう。 彼が私の大切な家族となることを。 そして、私がこの満ち足りた感情を手に入れることを。 今なら言える。 私はこの世の誰よりも幸せだってことを。 ─────────────────────────────────────────────────────────── 11スレ目 990 『レミリア、今日は俺の淹れた紅茶を飲まないか』 「貴方が淹れたの?珍しい」 『稀少品もちゃんと入ってるぞ。世界に2つとない代物だ』 「それは気になるわね。何を入れたのかしら?」 『お前へのありったけの愛、だよ』 「ぶーーっ!!?」 ─────────────────────────────────────────────────────────── 12スレ目 966 うpろだ921 「咲夜、居る?」 「お嬢様? どうなさいました、厨房などに来て」 「少し、ね」 どうも歯切れの悪い返答に、咲夜は首を傾げる。 「○○はいないでしょうね?」 「いませんよ。ああ、明日はバレンタインでしたね。チョコを作られるのですね?」 「声が大きいわよ」 「大丈夫です、○○さんなら図書館で読書か蔵書整理していますから」 主の微かな動揺を微笑ましく思いながら、咲夜はそう切り返した。 ○○。紅魔館の客分にして、レミリアの眷族。 元は外から落ちてきた只人の青年に過ぎなかった。 博麗神社にしばし世話になっていたこの青年を、あろうことかレミリアが気に入ってしまったのだ。 何に惹かれたのかは言語化し難いところのものだろう。 敢えて言うならば、レミリアが吸血鬼と知りながらも、どこか飄々としたというか暢気というか、そういった態度が崩れなかったから、かもしれない。 一方青年の方でもレミリアに惹かれたのか、少しずつ紅魔館に来る回数が多くなり――いつしか、公然の仲となっていた。 いつだったか、いろいろと事件があった後にレミリアの眷族になると宣言。 それからしばらくは騒動になったが、とりあえず丸く収まって、今に至る。 少し普通とは違う、中途半端――はっきり言って弱い吸血鬼ではあるが。 ちなみに○○自体は背が高いくらいで、外見については特に取り立てて言うこともなく。 (まあ、人は中身ってことかしら。妙にのんびりしてるけれど) と、咲夜はそんなことを思ってみる。いい加減失礼なのだが、本人が別に構わないという様子なのでついつい好き勝手に言ってしまう。 (それにしても、お嬢様にこんな表情させるなんてね) 罪作りな人、と胸中で微笑する。咲夜とて、○○を気に入ってないわけではないのだ。 そうでもなければ、大事なお嬢様の相手として認めるわけがない。 「咲夜?」 「いえ、少し考え事を。では作りましょうか」 簡単にトリュフでいいですね? と問うと、レミリアは意外なほど素直に頷いた。 「……○○が菓子作りが巧いのが腹立つのよね」 作りながら、レミリアはぽつりと呟いた。 「妖精メイド達にもたまに作ってやってるでしょう?」 「嫉妬ですか?」 「まさか、何でそんなことしなきゃいけないのよ」 声と反対に、表情が咲夜の言葉を肯定している。 「それでも、一番よく出来たものはお嬢様に持って行ってますよ」 「そうなの?」 「ええ。嬉しそうですね」 「そんなことないわ」 気配と表情の両方を隠せていないまま、レミリアは再び口調だけで否定した。 「あら、レミィ、珍しいわね」 「パチェこそ……って、魔理沙も一緒なのね」 「私はおまけか?」 「おまけでしょう」 あっさり会話を切って、パチュリーはレミリアの手元をのぞきこむ。 「ああ、バレンタインね」 「いいでしょ、別に」 「ほー、○○にやるのか」 「うるさい」 絡んでくる魔法使い二人をあしらう間にも、トリュフは順調に出来上がっていく。 「後は冷やしておいたらいいですわ。お疲れ様です」 「ん、ありがとう、咲夜。料理って大変なのね」 「でも、出来上がると達成感もあるでしょう?」 「……そうかもね」 「私はたまに失敗するが」 「会話を台無しにするな」 どこまでも傍若無人な魔理沙に突っ込むが、当の本人はどこ吹く風。 「ところでレミリア、知ってるか?」 「知らないわよ、魔理沙の与汰話なんて」 「そんなこと言ってていいのか? バレンタインチョコの渡し方なんだが……」 数分後、○○に一両日は厨房に近付かないよう厳命するよう咲夜に告げたレミリアは自室に戻って行った。 「……さっきの嘘でしょう?」 「ああもちろんだ」 「あっさり認めるわね貴女も」 もう伝えて来たらしい咲夜が呆れた声を上げる。 「まさか本当には……しそうか?」 「するわね」 「しますね」 「なら教えてやれよ」 自分のことを遠い棚の上に放り投げて魔理沙が呆れた。 バレンタイン当日。○○は自室で借りてきた本をパラパラめくっていた。 「厨房に入室禁止、か。僕何かやったかなあ」 料理が趣味の青年は何すると言うこともなく、だらだらと時間を過ごしていた。厨房は主に彼のテリトリーなのだ。 「無闇と掃除とかやってると、妖精メイド達が怖がるしなあ」 中途半端とは言え吸血鬼。まあ前から出入りしてたので大分慣れてはくれてるようだが。 そして立場が客分というのもまた微妙。本来彼は、館内の仕事をする必要性がないのである。 それは逆に、レミリアにとって彼の順位が高いことを意味してもいるのだが。 「○○、いる?」 「いますよー」 ベッドにだらしなく寝転がっていた○○は、ひょいと起き上がって扉を開けた。 そこには最愛の主の姿。思わず、頬が緩む。昨日あまり構ってもらえなかっただけになおさら。 「どうしました?」 「今日は何の日か知っているでしょう?」 少し考えて、ああ、と頷く。 「バレンタインでしたか。何も作ってなくてごめんなさい」 「……なんで○○が私に作るのよ」 「女性から男性というのはこの国独特の形ですよ。お菓子というのも。でもどうせだから作ってたんですよね」 「……誰か女性に?」 一瞬不機嫌になったレミリアに、○○は首を傾げる。 「うーん……みんなでチョコケーキパーティとかやってましたからねえ」 「……それってバレンタインなの?」 「それにかこつけて騒いでたって感じでしょうか」 のんびりと微笑う姿に、レミリアは一つ息をつく。とりあえず、誰か特定の女性に、ということでなくてほっとしているようだった。 「って、今はそうじゃなくて。貴方と話してるとどうも話がずれていくわね……」 「すみません」 謝ってきたが、この青年はどこまで理解しているのだろうかと、そういう表情をレミリアは浮かべていた。 ふと、○○はレミリアの持っている箱に興味を移す。それに、レミリアも気がついたようだった。 「ああ、これ? 貴方に、よ」 「僕に?」 「Happy Valentine、とでも言うのかしらね」 そして、彼の部屋にするりと入ってくる。ふと見ると、後ろに咲夜が控えていた。 「すみません、二人とも立たせっ放しで」 「いいのいいの。咲夜」 「はい」 ○○とレミリアが椅子に座る間に、紅茶を二人分淹れて、咲夜は部屋を出て行く。出て行った瞬間は見えなかった。 「開けていいですか」 「いいわよ」 頷いて開けて、中の綺麗なトリュフに少し感動を覚えてみる。美味しそうだ。しかも手作りみたいで。 「レミリアさんが?」 「ええ、そうよ。感謝なさい」 「はい、ありがとうございます」 嬉しくなって微笑むと、レミリアの白い頬が少し紅くなった。ふいと顔を逸らした後、あ、と呟く。 「待って」 「え?」 食べようとした○○の手からチョコを奪い取る。 「レミリアさん?」 「ええと、確か……」 レミリアは小さく呟くと、○○の側まで来て膝の上に乗り、トリュフを自分の口に咥える。 そして、目を閉じて彼の方を見上げてきた。 (え、と。これは) 何をしろ、と言われているのかはわかる。よくわかる。でも咄嗟に反応できない。というか出来るか。 す、とレミリアの眼が開く。早くしろ、と視線が言っている。言っている、が。 (それは、反則……) 恥ずかしいのか、顔を紅くしていて、かつ眼を潤ませている。自分の膝の上で。無意識にやっているとしたら、本当に恐ろしい。 「で、では、いただきます」 理性が持たなくなる前に、○○はレミリアのチョコを頂くことにした。その口唇と一緒に。 「ん……あ……」 「……御馳走様です。ん、美味しいですよ」 口唇まで存分に味わって、○○はそう評した。そして、ん、と気が付く。 「何か入れました?」 「ああ、私の血を少し」 「なるほど、それは余計に美味しいはずですね」 「……真正面から言われると恥ずかしいわね」 顔を紅くして眼を逸らすレミリアは可愛くて、思わず微笑んでしまう。 「まだ、もらっていいですか?」 「ええ、いくらでも」 再び咥えたレミリアを、抱き寄せるようにしてチョコを頂く。 今年のチョコは、かなり甘いものになりそうだ。 「ところで、どうしてこんなことを?」 「え? 魔理沙がこうして渡すものだって言ってたけど」 「…………信じたんですね。可愛かったし、美味しかったから僕としては大満足なんですけれど」 「……? …………!」 ─────────────────────────────────────────────────────────── 12スレ目 968 うpろだ923 「咲夜、○○は部屋にいる?」 「いけませんよ」 紅魔館当主である私の問いに、 忠実なメイド長からはかみ合わない答が返ってきた。 「何を言っているのかしら」 「また○○の血をお吸いになるのでしょう? 近頃多すぎますよお嬢様」 外から流れてきたのを気まぐれで拾った○○は、 冴えない男だと言われながらもその実好意的に、 紅魔館の住民として受け入れられている。 が、そんなことはどうでもいい。 ふと気が向いて吸ってみた○○の血は 私にとって非常に美味だった。 「……偏った食生活はお身体に障りますわ。 ○○の血を吸うのでしたら、今日のおやつは抜きですからね」 そう言って、咲夜は部屋を出て行った。 ―やめろと言われてやめられる味ではない。 だが、時には臣下の顔を立ててやることも、 カリスマを保つためには必要だ。 ……決して、おやつ抜きが嫌なわけではない。 「そうだわ」 チョコレートを食べ過ぎると、鼻血が出ると聞いたことがある。 折りしも今日はバレンタインデーだ。 『○○、チョコレートをやろう』 『ありがとうございます、レミリア様。 ……すみません、鼻血が』 『情けないわね。 仕方ない。その血、私に捧げなさい』 ……完璧だ。 吸血するのではなく、「やむをえず」○○の血を口にする。 咲夜にも文句は言わせない。 「○○、入るわよ」 ドアを開け、中に入る。 簡素な部屋だ。 ちょうど○○は部屋にいて、ベッドに腰掛けて本を読んでいた。 「あ、レミリア様。どうなさいました?」 「日頃私と紅魔館のためによく働いているお前を 労ってやろうと思ってね。これをあげるわ」 パチェの実験室でこっそり作ってきた 巨大なハート型のチョコを取り出す。 「これは……バレンタインの?」 ○○は、予想以上に喜んでいるようだった。 「ありがとうございます……大事に少しずつ食べます」 私は慌てた。少しずつ食べられては意味がない。 「今食べなさい」 「え?……全部、ですか?」 「そうよ。私の言うことが聞けないというの?」 「いえ、そのようなことは」 ○○は端からチョコレートを食べ始めた。 ハート型の1/4ほどがなくなった。 ○○は、まだ一向に鼻血を出す気配がない。 「……まだか」 「……急いで食べた方がよろしいですか?」 「そういう意味ではない!」 ついに私は痺れを切らした。 「ええい、まだ鼻血を出さないのか!」 ○○はぽかんと口を開けていたが、 やがて食べかけのチョコをベッドの脇にあったテーブルの上に置いた。 居住まいを正し、口の端のチョコを拭うと 落ち着き払っていった。 「レミリア様。それは迷信です」 「……何?」 「ですから、チョコレートと鼻血に因果関係はありません。 全くの俗説です」 頬が赤く染まる。……これでは、私はただの⑨ではないか。 「……○○。お前今、私を見下げていただろう」 「いいえ!決してそんな」 「うるさい!!」 乱暴に、○○をベッドに押し倒す。 「○○。私は、私を恐れる人間の血しか飲まないわ。 自らを恐れる人間の儚い命を吸うことで、 私達吸血鬼は永遠に君臨する夜の王でいられるのよ」 ○○が私を愚か者として侮る。 私を恐れなくなる。 そうなれば、私は○○の血を飲むわけにはいかなくなる。 「だから、○○」 至上の美味を失うことになるという、それ以上に。 「例え私が、全てを失ったとしても」 もはや血を吸う相手たりえなくなった○○との 繋がりがなくなってしまうことを考えると、 何故だかひどく怖くなった。 だから、 「―お前は、お前だけは、ずっと私を恐れ続けろ」 私は、いつもより力を込めて○○の首筋に牙を立てた。 勢いよく○○の血を吸い取ったが、 例によって、あまりたくさんは飲めない。 だが、紅く、熱く、甘いそれは私の焦燥を確実に癒していった。 「……レミリア、様」 ○○の腕が、背中に回される。 急に血を失ったせいか、弱々しい力の腕を 私はなぜか振り払う気になれなかった。 「ご心配には、及びません。 初めてお会いしたときからずっと、 この命が尽きたとしても」 かすかに、○○は微笑んだ。 「私はレミリア様を畏れ、敬い ……心から、お慕い申し上げます」 私はベッドから降り、○○に背を向けた。 「……そうか」 せいぜい威厳を保ったつもりだったが、 安堵と喜びは隠せなかったと思う。 「さて。私は部屋に戻るわ」 当初の目的は一応達成できたし、 俗説でなかったとしてもこれ以上チョコを 無理に食べさせる理由はない。 「残りはせいぜい大事に食べなさい。 ああ、来月には三倍返しを忘れないようにね」 からかい半分で言ったのだが、 ○○は面白いくらい困惑した表情を見せた。 「三倍、ですか… …私には差し上げられるようなものもありませんし、 普段の三倍血を吸っていただくぐらいしか……」 その答えに、私は思わず笑ってしまった。 「○○……そんなに血を吸ったら、 私は貴方を眷属に加えなければならなくなるわよ?」 「!!……す、すみません。 出過ぎたことを」 顔を真っ赤にしてうろたえる○○。 だが私は、それも悪くないと思い始めていた。 「そうね。私への畏敬の念を抱いたまま、 一方で私の伴侶として恥ずかしくないところまで 力をつけねばならないのだもの。 たったの一ヶ月でなんて、思い上がりも甚だしいわ」 「……レミリア様、それは」 「あまり私を待たせないように、精進することね」 ドアを開け、部屋を出る。 「……はい!」 後ろで○○が、力いっぱい返事をするのが聞こえた。 「さてお嬢様。何かおっしゃることはございますか?」 「……咲夜」 ドアの外には咲夜が立っていた。 当初の予定では押し切れるはずだったが、 結局普段どおりに血を吸ってしまったので 何も言い返せない。 「お約束どおり、お嬢様の分のおやつは パチュリー様と妹様にお分けしますね」 「ちょ、咲夜待ちなさい!」 歩いていく咲夜を追いかける。 「……ご心配なさらずとも、 ○○だけと言わず、私も最後まで お嬢様の側にお仕えいたしますわ」 咲夜は立ち止まると、そんなことを言ってきた。 「……ずいぶんしっかりと部屋の中の話を 聞いていたものね、咲夜?」 嬉しいことを言ってくれるが、 全く油断のならないメイドだ。 「差し当たり、○○を鍛えなければなりませんね」 「ええ、よろしく頼むわ。 ……それにしても本当にしっかり聞いてるわね」 今なら何となくわかるが、 ○○の血が美味だったのは、 私への恐れだけでなく、思慕の気持ちが 流れていたからなのだと思う。 私が○○の血を吸いたくなったのも、 どこかで彼に惹かれていたからなのだろう。 同族同士の愛情表現として互いの血を吸い合う分には、 吸血鬼の威厳は問題にならない。 いつになるかわからないが、○○には 早く美味しい人間から 美味しい旦那様に昇格してもらいたいものだ。 ───────────────────────────────────────────────────────────
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レミリア・スカーレット 職業:前魔王の娘、やる夫の母 説明 DIOの娘。やる夫の母。永遠のロリ。かりちゅま。 運命を操ることができるらしい。 承太郎に一目惚れして、DIOとの戦いで瀕死となった彼の看病をする。 承太郎と駆け落ちして専業主婦(という名のNEET)となる。 親バカ兼孫バカ。家出したやる夫の運命を『常に都合が良い方向にむかう』ようにしておいた 現在は極楽浄土と言う名の蛇園で孫に囲まれ絶賛カリスマ低下中 なお、やる夫と嫁のハッスルに当てられ、自分も承太郎とハッスル。やる夫の年の離れた妹であるフランドールを出産した
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レミリア9 13スレ目 276 うpろだ965 「お嬢様、今日の御昼食です」 「そう」 最近、紅魔館における食事事情がかなり改善されたきた。 というのは、外から来たある人間が調理主任に就いたからである。 最初は、その男のことを他の人間と同じように単なる食糧程度にしか思っていなかった。 それが変わったのは、私が気まぐれに彼に外の料理を作らせたときだ。 元々、料理人だったという彼の料理には、非の打ちどころがなかった。 味や見た目は文句なかったし、何より私の高貴であるべしという矜持を満たしてくれた。 そう、文句はない。たまに運ばれるこういうものを除いては……。 「今日は何の料理かしら?」 「○○曰く、外の世界にあるものだと……」 私は、咲夜の運んだきた料理へ目をやった。 金細工の施されたランチプレート。館のように真っ赤で、山型に盛られたチキンライス。 ハンバーグ、ポテト、ナポリタン、デザートにはプリンまで付いていた。 そして何より、目を引くのがライスの頂上に立てられた小さな旗。 その料理を、私は外の世界の本で目にした気がした。 「……咲夜、この料理の名前は?」 「私には存じかねます」 この料理の名前は……確か……。 そう、あれだ! ……。 あの男、無自覚でやってるのか? 「咲夜、○○を今すぐここに連れて来なさい」 「かしこまりました」 「で、これはどういうことかしら?」 「どういうこと、と申されますと?」 白い調理服に身をつつんだ○○が私の前に立つ。 「だから、この料「あ、○○だー」」 私の言葉を遮る形で、フランが部屋に入ってきた。 「○○、さっきのごはんおいしかったよ。それに、この旗もかっこいいし!」 「お褒めに預かり、光栄です」 私そっちのけで、会話を進める二人。 「ああ、もう! とにかく、次からはもっとちゃんとしたのを作りなさい!」 私はカッとなり、立てられた小さな旗を○○に投げつけた。 次の日 私は、咲夜の運んだきた料理へ目をやった。 金細工の施されたランチプレート。山型に盛られたチャーハン。ハ(ry 「これはどういうことかしら?」 「日本国旗はお気に召さなかったようなので、アメリカ国旗に……」 「そういうこと言ってんじゃないわよ!」 私は○○を思い切り殴り付けた。 その日から、調理主任が長期休暇を取ることになったのは言うまでもない。 これが後に起こる、第一次紅魔館食糧危機の始まりとなる、お子様ランチ事件の全貌である。 ─────────────────────────────────────────────────────────── うpろだ1020 「○○、何してるの?」 珍しく○○の部屋に遊びに来ていたレミリアが、○○が耳に細い棒のようなものを入れているのを不思議そうに見ていた。 「ああ、これですか? 耳かきですよ。里で見付けたんです」 「耳かき?」 「耳掃除するとき使うんです。耳は垢がたまりやすいですから」 懐紙に耳垢をまとめて捨てながら、○○は首を傾げる。 「レミリアさんのもしましょうか?」 「え?」 「人にやってもらうと綺麗に掃除できるんですよ。それに、興味あるんでしょう?」 ベッドに座って、○○は膝をポンポンと叩いた。 「そ、そんなことはないけど……そこまで言うならさせてあげるわ」 羽だけを楽しそうにはためかせながら、レミリアが膝に頭を乗せる。落ち着く体勢になるのを待って、○○が手を伸ばした。 「では失礼して」 「……ひゃうっ!?」 声に驚いて、○○は耳に触れた手を離す。 「びっくりした……」 「それは僕のセリフですよ……続けて大丈夫ですか?」 どうもくすぐったいようだ。下手に動かれると危ない気がする。 「だ、大丈夫よ。続けなさい」 「わかりました……でも、危ないから動かないでくださいね。手元が狂うと怪我しますし」 「大丈夫よ、すぐに治るのはわかってるでしょう?」 「それは身をもって。でもそういう問題じゃないです。レミリアさんを傷付けるのが嫌なんですから」 「……わかったわ」 少しの空白の後、レミリアはそう頷いた。そういうことをさらりと言うなとか何とか聞こえた気がしたが、よく聞き取れなかったのであえて訊かない。 とはいえ、耳に触れるとビクリと震えるため、危なくて仕方がない。 「耳かき、中に入れられないですよ」 「し、仕方がないじゃない」 「うーん、では失礼します」 ○○は片手でレミリアの肩を押さえ付けた。これなら安定する。 「さ、これなら大丈夫でしょう。続けますよー」 「……何だか楽しそうね」 さてどうしたものか。 ようやく耳掃除をしながら、○○は困惑した表情を浮かべていた。 無事に始められたまでは良かったのだが―― 「ん……ひゃ……」 くすぐったいのが我慢できないのか、レミリアが微かに震えながら、小さく声をあげているのだった。 身をよじるのは何とか身体を押さえて止めてはいるが、何だかこのままではいろいろな意味でまずい気がする。 「痛くないですか?」 「それは、大丈夫……ん」 他愛も無い会話でもしていないと、何だか自分がやましいことでもしているかのような錯覚に陥ってしまう。 いや、会話していてもどうかという話なのだが。 「あ」 少し陰になって見えないので、身体を押さえていた手を離して耳に触れる。 「ん……っ!」 「ちょっとじっとしていてくださいねー」 びく、と身体が震えるのが大きくなったが、大人しくじっとしている。丁度いいので、このまま掃除してしまおう。 誰かの耳掃除というのはそう経験はなかったが、なかなか面白いものなのだ。 「いっ……」 「すみません、ちょっと我慢しててください」 「う、ん……んん」 「はい、取れましたー」 懐紙に取って、ふむ、と○○は呟く。そろそろこちらはいいかもしれない。 「ん……終わり?」 「こちら側は終わりです。次は反対側をしましょうか」 「ま、まだやるの?」 少し息が荒いまま紅い顔を向けたレミリアに、○○は笑顔を向ける。 「片方だけだと気持ち悪いでしょう?」 「……まあ、そうだけど」 「だから、はい、反対側」 「…………楽しんでるわね?」 「いえいえそんなことは」 まったく誤魔化す気の無い返答に、レミリアは微かに涙目になった目で上目遣いに睨みながら、一言だけ言った。 「後で覚えてなさいよ……」 逆側の耳に触れるときにも身体をびくと震わせたが、諦めたのか慣れたのか、時折震えながらもレミリアは○○の成すがままになっている。 (……とか言うとものすごく変なことしてるみたいだけど) そう心に思いながら、掃除を始める。 「ん……ん」 「痛かったら痛いって言ってくださいね」 「……うん」 こちらに顔を向けているが表情は見えない。それでも何となく可愛らしくて、○○は顔を綻ばせた。 「……何、ん、笑ってるのよ」 「いや、可愛いなと思いまして」 「……そういうこと、さらりと言わない」 さらに紅くなったのだろう顔を○○に擦り寄るように伏せて、レミリアは○○の服を握った。 「こっちはくすぐったいんだから、早く終らせなさい」 「はいはい」 大人しいうちに、○○は手早く掃除を続けていく。時折漏れる声を少しばかり楽しみながら。 「んー、何だかすっきりした気がするわ」 「でしょう? 気持ちいいものですよ、耳掃除って」 「ちょっとくすぐったかったけどね」 くすくすと笑いながら、だが機嫌は悪くないようで、○○は安堵する。 「またしてあげましょうか?」 「そうね、また気が向いたら」 膝の上で横になったまま、レミリアは○○を見上げた。 「どうしてあんなに楽しそうだったの?」 「いやだって可愛かったですし。それに」 「ひゃ!?」 「耳が敏感だなんて知りませんでしたしね。新たな発見です」 レミリアの耳を、つっ、と指でなぞって、○○は楽しそうに笑う。 「……っ……」 びくっとなった後、レミリアは○○を睨み上げ、そして、えいとばかりに手を跳ね除けて起き上がった。 「貴方が横になりなさい」 「はい?」 「私が耳掃除するから、貴方が横になるの」 「でも、僕さっきまでやってましたが……」 「いいから! やられっぱなしは気に喰わないの。さっさと横になりなさい」 言われるままされるがままに、○○はレミリアの膝の上に頭を乗せる。さっきとは逆の体勢だ。 「……レミリアさん、やったことは?」 「ないわよ。でも今されたばかりだからわかるわ」 「……では、お願いします」 一抹の不安を抱えながら、○○はレミリアが気が済むまで大人しくしていることにした。 後日、図書館にて。修行の休憩中の会話。 「……それで、どうだったの?」 「は? 何がですか?」 「耳掃除。レミィにしてもらってたって聞いたけど。レミィが誰かに何かするなんて珍しいから」 「……あのときほど、自分が吸血鬼になってよかったと思ったことはありませんでしたね……まあ、悪くなかったというかむしろ良くはあったんですが」 「……そう。仲が良さそうで何よりね」 ─────────────────────────────────────────────────────────── うpろだ1030 「ふぃ~、生き返るぜ~」 守矢神社の方々が運営している温泉に入りながら俺はそう独り言をいう。 文々。新聞にも載っていたがここの一番の目玉である日替わり露天風呂。 天然温泉であるにもかかわらず日毎に産出地を変えている。しかもその管理は諏訪子様がしているらしい。 諏訪子様が神であることを改めて感じさせられる。ちなみに今日は群馬の老神温泉らしい。 ちゃぽん ふむ、誰か入ってきたらしい。かなりの湯気でぼんやりとした人影しか見えないが邪魔になるといけない。 俺は真ん中でぷかぷかと浮かぶのをやめると端の方に移動した。 ゆっくりと進んでくるぼーっと見ているとそこに一陣の風が吹き―― 一糸纏わぬレミリアがそこにいた。 「れれれれっ、れみりゃっ!?」 「なによ、その言い方。私はそんな変な名前じゃないわよ」 ざぶざぶと水面を掻き分けてこっちに近づいてくる。 「ちょっ!? なんでこっち近づいてくるのっ!? こんなに広いんだから他の場所に行った方がいいかと!」 「こんだけ広いのに○○しかいないから側にいくのよ」 「さいですか。でも吸血鬼が温泉入って大丈夫なの?」 「流水じゃないから別になんのは問題ないわ」 「あとちゃんとタオルで隠してください。胸とかあそことか」 「あら、私は○○に見られても別にかまわないわ」 そのまま俺の横にちょこんとレミリアは腰掛けてしまった。 うう、目のやり場に困る。澄ました横顔、なだらかな胸丘や、まだ産毛も「そこまでよ!」おおぅパッチェさんが。自重せねば。 「ふふっ、カチカチね」 「どこみてるんですかぁっ!? それに絶対キャラ間違ってると思います!!」 「私は○○の態度を見ていったのだけれど? ○○はいったいどこだと思っていたのかしら?」 「うう、いいように弄ばれている気が……」 と、俺はある物を持ってきていたことを思い出した。 「レミリア、ちょっと待っててくれ」 そう言い残して俺は風呂の縁に置いてあった桶を持ちレミリアの所に戻った。 「早苗に少しだけならってことで許可してもらったんだ。一緒にどうだい?」 「へぇ、桃のリキュールね。それじゃお言葉に甘えようかしら」 「あ、でもグラスが一つしかないや」 「それでもかまわないわ」 「それじゃお先にどうぞ」 「ええ、いただくわ」 氷でキンキンに冷やしたリキュールをグラスにトクトクと注ぎ、レミリアはそれをとても上品に飲み干した。 「ふぅ、すごく濃厚な桃の味なのに後味はスッキリ。あなたにしては中々の物を見つけたわね」 「お褒めいただき、光栄でございます。お嬢様」 「ふふっ、やめて。○○にそんな口調で喋られるとなんだかこそばゆいわ」 「うわっ、ひどいな」 「じゃ、今度は私が注いであげる」 「ああ、ありがとう。――っとと。それじゃいただきます」 「――うん。たしかにおいしい」 交互に酒を注ぎながら二人きりの酒宴を楽しみながらふと空を見上げると綺麗な紅い月が真上に見えた。 「どうしたのよ? 急に上を見上げて」 「いや、今日は月が綺麗だなってさ。そしてうまい酒にとっておきの美少女がいる。これ以上の贅沢はないかなって思っていただけ」 「○○どうしたのよ。今日は変なことばっかり言って。もしかして酔っ払ってる?」 「かもね」 横に視線を向けるとくすくすと笑うレミリアがいた。 普段のどこか嘲笑が混じった笑みとは違い、外見に相応しい少女のように笑うレミリアはとても魅力的に映った。 「なに? じっと私の顔を見つめて? なにかついてる?」 「いや。レミリアってそうやって笑うとすごくかわいいなって見とれてた」 「なっ!? ばっ、は、恥ずかしいセリフ禁止っ!!」 「あいたっ」 ゆでだこみたいに顔を真っ赤にしたレミリアに頭をはたかれた。 そしてそっぽを向いて何かぶつぶつ言い出した。 「まったくこいつは……(ぶつぶつ)わたしの気持ちも知らないで……(ぶつぶつ)」 断片的に何か聞こえてくるが、聞かないのが紳士であろう。 他に視線を移しているとまた誰かがやってきたらしい。カラカラと戸を開ける音がした。 「お嬢様、そろそろお上がりになられた方が……なぜ○○がここにいるのかしら?」 うひゃあ……今この状況で一番会いたくないお方がいらっしゃいました。 めちゃくちゃドス黒いオーラが漂ってきます。 「いいのよ咲夜。○○が先に入っていたんだから。それじゃ私は先に上がるわね」 「ちょっと、お嬢様。お体くらい隠してください」 どこも隠そうとしないレミリアにバスタオルを巻く咲夜さん。この手際のよさはさすがメイド長。 などと下らないことを考えているとレミリアがこっちを見ていた。 「今日は楽しかったわ。今度はフランも連れてくるからそのときは3人一緒に入りましょ。約束ね」 「あ、ああ……」 そう言ってレミリアは微笑んだ。その姿はまるで月光に照らされた花のように美しかった。 レミリアが出て行った後も暫く惚けたまま動けなくなっていた。 「まずい……当てられた……」 うーん、これものぼせた部類に入るんだろうか? あの笑顔が焼きついて今夜は眠れそうにないや…… ─────────────────────────────────────────────────────────── うpろだ1061 「○○、今日も後でするわよ」 「いいですけど、随分楽しそうですねえ」 「楽しいもの。慣れてきたしね」 「それは僥幸。もう血を見るのは勘弁ですからね?」 「し、仕方ないじゃない、初めてしたんだから」 「……会話だけだと、かなり妖しいこと言ってるわよ、二人とも」 呆れた声で、パチュリーが話に加わった。午後の紅茶の時間、紅魔館のティールームのいつもの光景である。 「ん? パチェにも耳掃除してあげようか?」 「遠慮しておくわ。危険には近付かない主義だもの」 「むー、そんなことないわよ。ねえ、○○?」 「向上の後は見られる、とだけは」 「それはどういうことよ?」 問いには答えず、○○は紅茶をすすった。 「○○さんの部屋からたまに悲鳴が聞こえてたとか聞いたけど」 「最近はわりと大丈夫ですよ。鼓膜の被害もなくなりましたし」 「そこまで酷くはないわよ」 「最初は今までに体験したことのない恐怖を味わいましたけどね?」 楽しそうにからかう○○を、レミリアが軽く睨んだ。 「随分と意地悪を言うのね」 「いえいえそんなことは」 「じゃれあうのもいいけど、私達がいるのも忘れないようにね?」 レミリアがいつの間にやら○○の膝の上に座を移しているのを見て、パチュリーがさらに呆れながら咲夜と頷きを交わした。 「妖精メイド達の噂になっていましたよ。何やら声が聞こえてきていたと。そのメイド達は当然嗜めましたが」 「あら、別に後ろ暗いことをしてるわけじゃないわよ?」 くすくすとレミリアは笑う。 「妖精メイド達にも勧めたらどうかしら」 「今以上に仕事をしなくなりますよ?」 「んー、確かに楽しいものねえ」 「そんなに頻繁にやるものでもないはずなんですけどね」 どこか呆れたような微苦笑で○○が相槌を入れた。 「レミィが楽しんでいるんだからいいんじゃないかしら。 それに、レミィがそんなに楽しそうにしてることにも興味はあるわ」 「あ、やっぱりパチェもやる?」 「レミィにされるのは怖いから、するなら○○さんにしてもらおうかしら」 「それは駄目。○○がしていいのは私だけだもの」 「はいはい」 呆れたような微笑みでパチュリーは親友の言葉に頷いた。 「……レミリアさんは、この前咲夜さんにもしてもらってませんでした?」 「私はいいの」 「じゃあ咲夜に」 「かしこまりました」 「むー、私は駄目なわけ?」 「○○さんに太鼓判押されるようになってからにして頂戴」 そんなこんなで、紅魔館はひそやかな耳掃除ブームになっていたのだった。 そして事の発端達は―― 「○○ー」 「はいはい」 呼ばれて、○○はベッドに腰掛けているレミリアの膝に頭を乗せた。 本来なら喜ぶべき状況であるはずなのだが、どうも反射的に身構えてしまう。身構えたところでガード不可だが。 「そんなに警戒しなくてもいいじゃない」 「いや、反射で」 「大丈夫よ、今日は怪我させないから」 羽がパタパタと動いていて、機嫌がいいのがよくわかる。 「それでは、お願いします」 ○○は観念することにした。というか、それ以外そもそも選択肢は残されていなかったが。 ――が、意外に上達していたらしい。 「あー、上手になりましたね」 「気持ちいい?」 「そうですねー。気持ちいいです」 痒いところに手が届く、というのか、それとも以前に慣れてしまっていたからそう思うのか。 ともかく、怪我もなく順調である。それが当然の姿であるとも思うが。 「私も、こういうのが気持ちいいってわかったから」 「はい」 「○○も気持ちいいといいな、くらいは思ってるんだから」 「ありがとうございます」 素直に礼を言って、とりあえず身を任せることにする。うん、思わずうとうとしてしまいそうなほど気持ちが良い。 「……寝ると危ないわよ?」 「ん、ああ、すみません」 「それで怪我しても私の所為じゃないからね」 「はい、ごめんなさい」 そう会話しながら両耳の掃除を終え、○○は起き上がって照れくさそうに笑った。 「いや、すみません、気持ちよくてつい」 「それは嬉しいけど」 言いながら、レミリアは勝手に○○の膝の上に横になった。 「ふふ、でもようやく一矢報いた気分だわ」 「報いる、って、耳掃除は勝負じゃないですよ」 「でも……ん、だって、私ばかりだったもの」 耳に触れられるとくすぐったさそうにしながら、レミリアはくすくす微笑う。 「いつも○○には痛い思いさせてたみたいだし……ん」 「そんなに気にしなくても良いのに」 「それは嫌なの」 甘えたような拗ねた言葉が可愛らしい。口に出すと怒られるので声にはしないが。 「んー……でも、○○にやってもらうのが気持ち良いわね」 「そうですか?」 「ええ、咲夜にもしてもらったのも気持ち良かったけれど、やっぱり○○が良いわ」 「光栄です。はい、反対側」 何と応じたものかと悩みながら、とりあえずそう返す。 「ん……でも、慣れない、わね」 「どうしました?」 「くすぐったいのよ、まだ。そろそろ慣れるかなって思ってる、のに。○○に触られるのが、くすぐったくて」 確かに耳に触れると、まだびくりとしたり、目をぎゅっと閉じたりしている。 「むしろ、何だか、ん、どんどんくすぐったくなってきてる、気も、するのよね」 「……あまり喋ってると危ないですよ」 その発言はいろいろヤバいと思いながら、常識的なことだけを口にする。 「あら、どうして?」 「わかってて言ってませんか?」 悪戯っぽい声を出してきたので、一時中断して耳をなぞって仕返しをすることにした。 「……んっ、だから、くすぐったいってば」 「変なこと言うからです」 「……随分意地悪になったわね」 「レミリアさんの扱いは慣れてきたつもりですが」 「…………貴方こそ、わかってて言ってるでしょう?」 「いえいえそんなことは」 しれっと白々しい声を出してみたが、一瞬だけかなり強く頬を引っ張られ、相当痛い思いをすることになった。 「ところで、どうして僕は誰かにしちゃ駄目なんですか?」 「当たり前じゃないの、○○がしていいのは私だけ、○○にしていいのも、ね」 ○○の膝の上に座って、半ば振り返りながらレミリアは言う。 「○○は私のものだから。例えパチェや咲夜でも駄目」 「……それは、もしかして、妬いてくれてたりします?」 「煩い」 ぷい、と顔を背けてしまうが、少し耳が紅くなっている様子が見えた。思わず、頬が緩む。 「何、にやにやしてるのよ」 「いや、可愛いなあって」 「だから煩い」 レミリアは怒ったように言って、○○の方に向き直った。 「あまり減らず口を叩くなら……」 「……っ」 急に口唇を塞がれて、○○は驚く。口唇が離れる頃には、レミリアは○○の上で楽しげな笑みを浮かべていた。 「塞ぐわよ、こうやって」 「……もう、やってるじゃないですか」 「私が主だ、っていうこと忘れてるみたいだから。しっかり教えないと、ね」 何だか理不尽な気がするが、それでも○○は両手を挙げた。そもそも最愛の人に勝てるわけが無い。 「好きにしてください」 「よろしい」 「ですが、後ろ暗いことはしないんじゃなかったんですか?」 「あら、何も後ろ暗いことなんかないわよ」 恋人同士なんだから、と言って、レミリアはもう一度○○に口付けた。 ───────────────────────────────────────────────────────────
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分類 キャラスレ民 【レミリア厨】 キャラスレでもたまに見かけるが、VIPPERが東方project~スレで見かけることの方が多い。 「東方(キャラ愛)厨である」ということにある種選民的な線引きをしたがるのと、特徴がないのと、少なくとも2人以上いるがキャラスレ上ではあまり主張しないので区別がつかない。レミリアを呼び捨てにするのと、お嬢様を付けて呼ぶのと、おぜうさまと呼ぶのがいる。しかし、どれがだれかはわからない。 1984年8月21日生まれ。27歳。無職。高知県在住。SkypeID syakeneko666 赤堀と同じペドフィリアであり、見つけたら近づかないほうがいい。 vipperがthprojectで70億キロ先からの帰還 http //live28.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1276439536/745 745 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/06/14(月) 19 52 48.52 ID NjMxhcjB0 レミリアの子宮口と俺の亀頭でキスしたい このような書き込みをはじめ、次元を超えた気持ち悪い書き込みが後を絶たない。 なお、赤堀とレミリア厨はスレ内で慣れ合いが目立ち、お互いの嫁を虐め合うなど、陰湿な書き込みが目立つ。 因に赤堀とは夫婦の関係
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DATA二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二 モチーフ:ゼノン(デビルマン) 分類:ヴィラン/悪魔/魔王 二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二DATA ニニニニニニニニニニニニニ .ヘ .′ _ ___ノ ヽ |ニニニニニニニニニニニニニニニニニ ニニニニニニニニニニニニニニ i \ | /{_)ノ (_几、 j |ニニニニニニニニニニニニニニニニニ ニニニニニニニニニニニニニ | ゝ/ j \ Lヽ く |ニニニニニニニニニニニニニニニニニ ニニニニニニニニニニニニニニ八 Y/`¨´ \ iヽ \ ヽソ. |ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ| . ヽ 〉i |! \ ト、<二 \ | |ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ∧  ̄ `|.! \ !__ __\ 及及! | ト |ニニニニニニニニニニニニニニニニニ ニニニニニニニニニニニニニニ ∧ |.! イ笈笈 `¨´ | } |! /ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ ∧ 从 |! \¨´ 、 , ノ/ / ! /ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ\. } | | ト ヽ  ̄ .ィ /{/ リ. /ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ ニニニニニニニニニニニニニニニニニニ \ |从 |/人/个ー 个ヘ__,_ /ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ ニニニニニニニニニニニニニニニ,-─-、 \, ──'´ [ 乂 ] / 人ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ ̄ ̄\ニニニニニニニニニイ/___|. /二ソ_ | § | 厂Y \ニニニニニニニニニニニニ/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |ニニニ/ ̄ ̄ ̄| ノ!Y/ i_ソ_ | § | 厂Y' \ ̄ ̄ ̄ \ニニニ| | ニ/. Y甘Y| | L i_ソ_ | § | 厂Y' \ \ニ | / `||ゝ.`` _ト、. i_ソ_ | § | 厂Y / \ 儿  ̄厂 ノ} i_ソ_| § |_厂Y /}. /  ̄ L ヘ/∨ { { || } ̄} /└、 、く_| 'く| ∨Y {_ { || } _} | !/凵 ヽ ! ヽ| { { || } } j ゝヽ  ̄ ` ーマ>t―厂 }__ 八 └>  ̄¨¨`ヽ_]. ヽ ______) } | 匚 、_\ \ // \ \/ ̄ ヽノー ン ` / ` 、 _/ _ノ \ 二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二DATA 「我が名はレミリア! 宵の暗黒を支配せし、誇り高き魔族の王である!」 9年前に発生した、ヨーツベン・シティの壊滅事件……その犯人がレミリアである。 彼女はデビルマンと同じ、魔界を治める悪魔の1人。 かつてデビルマンと共謀し、共に人間界侵略を目論んだのが彼女であり、 現在のデビルマンにとっては、倒すべき宿敵に当たる人物である。 ヨーツベン市地下の紅魔城に陣取り、666匹の悪魔を統制して、闇の奥から人間界を狙っている。 デビルマンと同じ「魔王」の称号を持つだけはあり、 幼い風貌でありながら、その知恵と力は、人間を遥かに凌駕していると言われている。 初出:やる夫JLA総合雑談スレ(2-494-584) AA出典:レミリア・スカーレット(東方Project) 二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二DATA
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■レミリア5 ○「・・・なにやってんのレミリア」 レ「・・・咲夜に言ってよ、私が誰かと会うたびにああしてるんだから」 ○「そ、そうかじゃあどこ行こうか」 レ「久しぶりに○○の家に行きたいわね」 ○「それならタイミングよくいい紅茶の葉っぱが手に入ったんだ」 レ「あら、それは楽しみね」 ○「んじゃ行こうか」 レ「・・・・・・」 ○「・・・・・・」 咲「・・・・・・」 ○「なんで咲夜さんまで付いて来てるの?」 咲「貴方がお嬢様に(バキューン!!)や(ズキューン!?)なことをしないように見張る為よ」 レ「恋人同士なんだからいいでしょうが!」 咲「そ、そんなお嬢様は私の愛がいらないというのですか!?」 レ「変愛はいらないし少なくとも今はいらないわね」 咲「ガーン!?」orz ○(いま口でガーンって言ったぞこの人) レ「さ、ほっといて行きましょう○○」 ○「ほ、ほっといていいのか!?」 レ「い い の よ」 9スレ目 171 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「○○ーちょっと手伝ってくれない?」 「何ですかレミリア様・・・地下室?」 大理石かなんかの重い扉を片手で軽くあげてみせる 床をめくって現れたのは地下室への階段 「ワインセラーよ、ちょっと急にお金が必要なのよ、それで」 「ワインを売ろう、というわけですな」 地下にには結構な・・・カビくせぇorz 「このメモに書いてある名前、年号、の奴を探して頂戴、見つけても触るんじゃないわよ」 「かしこまりました」 暗い、臭い、湿っぽい気がする ~青年捜索中~ 「これで全部ね、お疲れ様」 「しかし・・・売ったらそんなにお金になるんですか?」 「2~3億ぐらいには」 しんだ、一般市民には縁のない桁でですね、あはははは 「そしてこれは・・・あなたのワインよ」 年代が書いてる・・・俺が生まれた年のワインだ 「今日は特別、私と同じ席で」 「あ、ありがとうございます」 「それじゃあ早速飲みましょうか」 つれてこられたのはレミリア様の部屋 初めて入ったが・・・まぁなんと豪華な事 「其処に座りなさい」 椅子は二つ、待っていたかのようでちょっと驚く グラスに注がれる真紅の液体、ゆらゆらと、ゆれる それを口にしたとたん、周りがゆれる、ゆれる 「ぐ・・・あ」 血を飲んだ様な気がして、体が過剰に反応してしまった 「ちょっと大丈夫!?」 「だ、大丈夫です」 そういえば血飲んでないなぁ、生きちゃ居るから問題ないんだろうけど 「・・・○○、ちょっとコッチに来なさい」 「は、はい・・・?」 レミリア様の隣へ、正確に言うと行こうとした、だ ワイングラスが割れた、幸い中身は入っていなかったので 「レ、レミリア様!?大丈夫で「怪我したわ、指の先を切ってしまったようね、うっかりだわ」 「レミリア様?」 ガラス片で怪我するなど、おかしい そして傷が治らないなんておかしい レミリア様は血の滴る人差し指を、俺に 「舐めなさい」 「へ?」 「さっさと舐めなさい、怪我したら舐めて治すのが鉄則でしょ」 わけワカメな事を、しかししょうがないし逆らいようもないのでとりあえず おそるおそる、指を、くちにふくんだ 「・・・ありがたく思いなさい、私の血液を飲めるなんて、これであなたも半人前ぐらいにはなれるでしょう」 「レ、レミリア様・・・」 「自分じゃ平気だと思ってるかもしれないけど、もうだいぶ血を飲んでいないでしょう?貴方に死なれちゃ困るわ」 「あ、ありがたいお言葉ですが・・・俺みたいなのなら居ても居なくても・・・」 普通ビンタだと思う、俺の場合グーでアッパーだった 「バカッ!彼方が、彼方じゃ無いと・・・私はいやなんだから」 「レミリア様・・・それは・・・どういう風に受け取れば宜しいのでしょうか?」 「知らないわよ!自分で考えなさい!」 そっぽ向かれてしまった、後ろからでも真っ赤なのが解るけども 後ろから抱きしめてしまいたい所だが・・・命は惜しいしなぁ・・・う~ん 「レミリア様・・・失礼します」 後ろから、そーっと抱きしめてみた 特に反撃等は無いので安全と確認 「レミリア様・・・」 「今は・・・今はレミリアでいいわ」 甘い甘い、午後の一時 特に何かするでもなく、ただずっと、ずっと抱きしめていた、それだけでも、十分 後日レミリア様(レミリアって呼んだら怒られた)になんで血を飲ませてくれたのか問うたら 「だって、私の未来の旦那様がいつまでも出来損ないじゃ困るでしょ?」 だってさ、こりゃあ・・・死なないといいなぁ俺 9スレ目 299 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「○○?」 「? 何でしょうか、御嬢」 「ほら、外」 「外……? あぁ、良い満月ですね」 「でしょう? 貴方がやってきた時の夜を思い出すわ」 「あの時も満月でしたか? 記憶にございませんが」 「そうだったのよ。私はよぉく覚えてるけどね」 「それは失礼。御嬢との出会いの記憶を忘れるとは、仕える者としては三流以下ですな」 「本当にね」 からかう様にレミリアは笑う。 「○○、外に出るわよ」 「どちらに?」 「庭で紅茶でも。用意しといてちょうだい」 「畏まりました」 「どうぞ」 「ありがと、○○。……咲夜のとはまた別な味ね」 「それは褒めていらっしゃるのか貶していらっしゃるのかどちらですか」 「褒めてるのよ。不味いとは言ってないでしょ」 「成程。失礼致しました」 「ねぇ、○○。貴方もどう?」 「御付き合い致しましょうか?」 「私はどう? って聞いてるの。質問を質問で返さないで」 「貴方は私の主でしょう。貴方の決定に私は全て従いますよ?」 「だから私は紅茶を飲みたいのか飲みたくないのか答えなさいと命令してるの」 「これは一本。では、折角ですし頂きます」 「血は?」 「結構です」 「私の愛は?」 「要りませ、……。御嬢?」 「愛が入れば紅茶も美味しくなるんじゃない?」 「いや、それはどうか存じませんが、愛とは」 「あぁ、言おうと思って忘れてたけど眷属になる気は無い?」 「あ、あの、御嬢?」 「更に言うの忘れてたけど、拒否権は無いわ」 「お、御じょ」 かぷ その日、一人の人間は吸血鬼になりました 館の住人に振り回されながらも執事は続けているそうです 9スレ目 372 ─────────────────────────────────────────────────────────── >レミリアの半分のデレって誰に向けられてるんだ? では、未公開レミリアデレ分をどうぞ ()内はレミリアの内心です 「遅いわね○○。 よほど死にたいのかしら」(なによ、ずっと待ってたのに○○のバカッ) 「は、も、申し訳ございません!!」 レミリア様は、その細い指で俺の胸元から首筋までつつぅ…と撫で上げた いつでも俺の首を刈り取れるその体勢に、俺の本能が警鐘を鳴らす 「それで、どんな愉快な言い訳を聞かせてくれるのかしら?」(あぁん! その表情ゾクゾクしちゃうぅぅ!) 「それが、その……先ほどパチュリー様と交戦なされたため、負傷が癒えるまで入るべきではないと咲夜様が…」 「見くびられたものだな。あの程度の傷なんともないわ」(治る前に○○に手当てさせたかったのにぃ! 咲夜のバカァ!) あぁ、恐ろしい。レミリア様がお怒りになっておられる。 俺は、ただひたすらに地面にキスするほど頭を垂れ、許しを請いた。 「まぁいい。顔を上げろ。お前のような下衆に礼儀が解るなどと思ってないわ」(かわいいっ!でも顔が見えないっ!上げさせちゃえ) 「はっ!慈悲深き御言葉、ありがとうございます」 「では、着換えを持て」(○○に選んでもらうパジャマ~♪) 最初の難関だ。 レミリア様のお気に召さないものを選んだら最後、俺の命はそこで終わりだ。 迷った末、純白のネグリジェを選びレミリア様の御覧頂く。 「ふん、変わり映えしないな。 まぁいい。 着換えさせなさい」(○○は白系が好みなのねぇ。 さて、着換えさせてね♪) 決して不快感を与えぬように、そして飽きるような時間を与えることがないように素早く 指から血が滲むほど練習した手順を踏み、お着換えいただく。 「あぁ、今日は肌着も替えなさい」(そういえば、パチュリーに焦がされたのよね。お気に入りだったのに。クスン) 「は、肌着も…でございますか?」 「何を躊躇う? 奴隷ごときに肌を見せることを躊躇う王がいるものですか 早くしなさい」(やぁん!恥かしがる○○かわいすぎっ!) 決して失礼がないように、これも手早く済ませなければならない。 ミスをする恐怖で吐き気を感じながら、素早く行なう。 「ふん、手際が悪いな」(うぅっ!手がプルプル震えてる……かわいぃぃ) 次は、いつも通りレミリア様を寝所にお運びする。 俗に言うお姫様抱っこ、という奴なのだが羽がある分コツがいる。 横には持てないので、ローゼンメイデンの真紅のような抱き方をしなければならない。 「今日は、どんな戯言を寝物語にしてくれるのかな?」(○○のお話~♪) 「き、今日はデビルマンレディーというお話をさせて頂こうと思います」 「安直な題名だな」(どきどきわくわく) ~~~ 「そこで!彼女はカッターを敵に向けて―…!」 「そ、それで!それでどうなるの??」(「はっ!安直な展開だな」<と、言っているつもり) 「レディーは神の使いに向け、カッターを放つのです! そして吸い込まれるようにその羽根を絶ち、戦いに勝利するのでありました!!」 「やっと、レディーが勝利したのねっ……!!」(「つまらん話だ。 眠気を誘う」<と、言ってるつもり) あぁ、今日も何とかご満足頂けた。 明日も、というこぁとの約束は果たせそうだ。 「ところで○○、最近小悪魔と親しくしているそうね?」(これからよ……) 「は、そ、その、それは……」 「実は最近あなたに飽きてきてね。 代わりを小悪魔にしようと思っているのよ」(う・そ・よ) 「そ、それだけは……私はどうなってもいいから彼女だけは…っ!!」 「王に指図する気か? まぁそれを望まぬなら、私に飽きられないようにしなさい」(あなたは小悪魔を通して、心から私だけの奴隷になるの。 小悪魔はあなたを縛り続ける鎖よ。なんて素敵な関係なのっ!) あぁ、こぁのために、俺はこの恐ろしい悪魔相手に生き続けなければいけないらしい。 「では、○○の忠義を試そうかな? 私に接吻してみなさい…小悪魔の前で、小悪魔にするように。 面白い余興でしょう?」(虐めるついでにキスしてもらえるなんて、最高の思いつきよね?!) 「―――……はい。仰せのままに」 俺はもう、この支配から抜け出せない。 9スレ目 999 10スレ目 46 ─────────────────────────────────────────────────────────── 深夜 紅魔館 レミリア自室 今日も彼がやって来る。 私に血を提供するために。 「失礼します」 来たわね。 ずいぶんと遅かったじゃない? 咲夜に呼ばせるまで来ないなんて。 吸血の時間だというのを忘れていたのかしら? 「申し訳ございません、主」 まあいいわ。 思えば今日が初めてね、あなたが時間内に来なかったのは。 …別に攻めているわけではないわ。 あなたにしては珍しいと思っただけよ。 「……………」 あの時からもう数ヶ月、か。 あなたも酔狂な人間ね。 望んで私に仕えたいなんて。 ただの、なんの変哲も無い人間が…呆れるわ。 「しかし、こんな私でも仕えることをあなた様は許してくださった。私にとってはそれが全てでございます」 本当に嬉しそうに言うわね。 笑顔まで浮かべて、まったく…あなたは本当に理解できないわね。 「そうですか。しかし、例え私が最期を迎えてなお主に理解されずとも、私はあなた様に仕えることができるだけで十分です」 …仕える、か。 それよりも、早く血を吸いたいのだけど。 「承知いたしました」 もう少し屈みなさい。 そう、そのくらい。 「っ……!」 んっ、ふ、ちゅぷ、ちゅう。 ぷはっ。 ふう、美味しかったわ。 でも…もしあなたが私のことをもっと恐れるようになったら、どれ程この血の旨味が増すのかしらね。 「残念ですが主、それは無いと思われます。 私はあなた様を畏れることはできても、あなた様を恐れることはできません。 私が主に吸血されるときに感じる恐怖自体は紛れも無く人間、もとい生き物としての本能です」 っ…!果たしてそうかしら? 「がっ!ある…じ…。一体…何を(怒っている?)」 あなたが本当に私自身を恐れることが無いか、ためさせてもらうのよ。 あなたはどこまで耐えられるかしら? 人間がその言葉を口にしたからには覚悟を決めなさい。 「ぐっ(痛い。さっきの吸血とは違う、乱暴な吸血だな)」 ん、んく、んく、ふ、う、ん、んぅ―――― 「あ…ぐ…(まずい、血の減りが早く感じる。意識も…朦朧として…きた)」 (おかしい、血の味が変わらない。まさか、本当に恐れていない?) (そんなはずは無い。人間なら、生きるものならば、私を…) 「(主…そんな…に、一生…懸命、俺の血を…吸われて)可愛…い」 んっ!!? ぷはっ! か、か、可愛いっ!? 何を馬鹿なことを!! 「え…?お気に…障りましたか…?」 気に障るも何も、自分が危うい状況で何をいいだすのよ! 本当にもう、あなたという人は! 「失礼しました。お気になさらずに吸血を…続けてください」 …あなたは自分の死が怖くないの? 望んで吸血されたいなんて。 「怖くないといえば嘘になります。しかし、主のお役に立てるのならば私は例え血袋や捨て駒でも構いません」 「少なくとも、それほどの覚悟で私はあなた様に仕えております」 …………。 (彼ならこういうと思っていた…) (彼が初めてここに来てから、私はずっと…) (何故、いつも私を狂わせるの?) (何故、いつも私の思い通りにならないの?) (私はこんなただの人間に…何を期待しているの?) 「?吸血なさらないのですか?」 興が削がれた。 もういいわ。 それより、二つ聞きたいことがあるの。 「はい、何でしょうか?」 あなたはどうして、私を疑わないの? 何故、私を恐れないの? 「ええと…。一つ目は単純に、私が仕えるべきお方だと認めたからです。自分が一度信じ続けると決めた者を疑いたくはありません」 「二つ目は、……もしかしたらまたお気に障るかもしれませんが、主従と言う関係以外で、あなた様が大切な存在であるからです」 っ!! それって、つまり……。 「それ以上は言えません。私と主はあくまで主従の関係。それだけは裏切れません。…やはり、さっきの言葉は取り消します」 待ちなさい。 …その言葉を今更取り消すのは許さないわ。 命令よ、さっきの言葉を取り消すのはやめなさい。 「しかし――――」 聞けないのかしら? 「…承知しました」 いい? もう一つあなたに命じるわ、一人の男としてその先の言葉を言いなさい。 敬語も使っては駄目。 これは命令よ。 「………。はい」 「俺はレミリア・スカーレット。君を愛している。当然、一人の女性として。これでよろしいでしょうか」 最後の確認の一言は要らなかったけれど、まあいいわ。 それで、何故私なのかしら? 「理屈ではありません、初めてあなた様に会い、あなた様に仕えることを望み、あなた様を見ていくうちに、少しずつこうなっていっただけです」 そう…。 「……」 ……。 …その…他に何か言うことは無いの? 「え?ええと…」 ……………。 「……………」 …ふふ 「…っふ」 気恥ずかしいだけで、やっぱり何も変わらないわね。 「そうですね」 でも、悪くないわ。 「同感です」 さて、適当に何か一つ、話をしてくれないかしら。 そうね…あの話の続きを聞きたいわ。 「承知いたしました、我が愛しき主」 と、まあそんな感じよ。 まったく、他の者に言っては駄目よ? とりあえず、あれから少し彼も積極……いや、何でもないわよ。 本当に、悪くないと思うわ。 こういう感情。 とりあえず、いつ彼を解雇しようかしら。 え?何故? いつまでも従者のままだと、彼が遠慮するでしょう? 11スレ目 136 ─────────────────────────────────────────────────────────── 紅魔館、時間は夕食時である。 「今日は私が皆さんの夕食を作りたいと思います」 目の前には美鈴さんと咲夜さん、パチュリー様と子悪魔さん、お嬢様と妹様がテーブルを囲んでいる。 美「○○さんは料理できるんですか?」 咲「美鈴、○○は私が教え込んだ執事よ。料理くらいわけないわ」 パ「まったくどういった吹き回しかしら」 子「まぁまぁ、期待しましょうよ」 レ「こらフラン、ナイフとフォークで遊ばないの」 フ「わーい! ○○の料理ー!」 いつもは咲夜さんが全員分の食事を作ってくれるのだが、今日は頑張って自分が作ると言ってみた。 美「で、○○さんは何を作るつもりなんですか?」 ○「昨日人里で買ってきたこれを使った料理を作る予定です」 咲「それは……カレー粉ね」 レ「咲夜、カレー粉って何?」 パ「外の世界の料理で"かれー"というのがあって、それを作るための香辛料の集合体よ」 ○「正解です。さすがはパチュリー様」 子「図書館には外の世界の料理本もありますからね」 フ「それって美味しいの?」 ○「様々な食材、香辛料を精密な分量で配合し煮込む事7日7ばn」 咲「要するにまいうーですわ、お嬢様」 ○「ゴシカァン」 最後の自分と咲夜さんのしめ方に違和感があったが、概ね全員に伝わったようだ。 ○「では調理に入ります」 レ「それは終わるまでにどれくらい時間がかかるわけ?」 ○「アバウト3日」 レ美子「「「ちょっ」」」 パ「むきゅー」 フ「出来るまで暇だね」 咲「○○、あなたは私達をどれだけ待たせる気?」 ○「冗談ですよ。予め煮込んでおいた物がありますから」 ~青年仕上げ中~ ○「はい、完成しました」 咲「改行6つで完成なんてお粗末ね」 ○「知識の欠如により大幅にはしょりました」 フ「ねーねー『はしょる』って何?」 レ「さぁ?」 子「うわー、いい匂いですね!」 美「まともな食事は3週間ぶりです!」 パ「……門番って辛いのね」 パチュリー様が微妙にうまいことを言った時、全員分の盛り付けが終わった。 ちなみに鶏肉カレーだ。本当は牛肉を使いたかったが、幻想郷では牛が貴重なので鶏になってしまった。 ○「はい、全員分盛り付けたんで食べてみてください」 レ「じゃあ私が代表して音頭を――」 フ「いただきまーす!」 レ「あ、こらフラン!」 フ「んぐんぐ……!」 ○「どうですか妹様?」 フ「おいしー!!○○すごいよ!!」 美「ではわたしも頂きますね」 パ「私達も食べましょうか」 子「そうですね」 レ「みんなで無視かい」 咲「お嬢様」 レ「あぁ咲夜だけよ、私を慕ってくれるのは…」 咲「これまいうー」 レ「お前もかっ!?」 結局お嬢様だけが取り残されてしまったようだ。 レ「まったく皆で私を苛めるんだか――!?」 フ「どうしたのお姉様?」 パ「もしかして辛いの苦手?」 ○「それは大変ですね。紅魔の主が辛いものが苦手とは……」 レ「そ、そんなことないわ!!」 咲「汗がすごいですけど」 レ「涙よっ! 美味しさのあまり泣いてるだけよ!!」 ……やりすぎたか? 美子フ「「「ごちそーさまでした!」」」 レ「……」 パ「まぁ中の上かしら」 咲「できればもう少しスパイスを効かせてもよかったわね」 ○「そうですか、精進します」 子「パチュリー様、食事も済んだことですし魔道書の執筆の続きを」 パ「そうだったわね。 それじゃあお先に失礼するわ」 美「私も仕事の方に戻りたいと思います」 咲「食後の睡眠は減俸よ」 美「わかってまーす」 レ「……咲夜、フランを部屋に送ってあげて。それと食後のデザートでも作って頂戴」 フ「じゃあ私がデザート作るっ!」 咲「それではご一緒に作りましょうか?」 フ「うん! ○○に負けたくないもん!」 部屋には俺とお嬢様だけが残された。なんだか空気が痛い。 「では私も食器の方を片付けに――」 「待ちなさい……」 「なんでしょう?」 「 何 を 入 れ た ? 」 「…と仰られますと?」 「さっきのカレーよ」 「他のみなさんと同じですよ。辛さ以外」 「……」 「お願いしますお願いしますそのスペルカード仕舞ってください」 「正直に真実を話しなさい」 「お嬢様のカレーのみ辛さを300倍にしてライスのほうをのガーリックライスにしました」 「やっぱりな!! 絶対ニンニク入ってると思ったわ!!」 「流石はお嬢様、良い舌をお持ちで」 「さっきので全部イかれたわよ! 私を殺す気!?」 「『紅魔のトリックスター』によるちょっとした悪戯ですよ」 「あれのどこが『ちょっとした』なのよ!! それにその二つ名なによ?」 「妹や友人、従者が平然と食べているのに自分だけ食べれないなんて威厳に関わる。そう思いながら必死に食べるご様子はとても可愛らしかったです」 「神槍『スピア・ザ・グングニル』×300」 「すごく…多いです…」 「さぁ、小便は済ませた? 神様にお祈りは? 部屋の隅でガタガタ震えて命乞いする心の準備はOK?」 「お嬢様、小便行って来てもいいですか?」 「却下」 「お嬢様」 「何?」 「300本まであと42本足りません」 「細かいこと気にするなっ! キリよくしたかっただけよ!」 「あ、妹様のデザートができたようですよ」 「!? ……何よ、誰も居ないじゃない、って逃げるの速っ!!」 長い長い漫才の中、一瞬の隙を衝いた○○は全力で逃亡した。 だが○○のいた場所には紙が落ちていた。 「何これ…『実はここ数ヶ月、料理に少しずつニンニク混ぜてました。慣れってすごいですね。 by 貴女の○○』。 よし、殺す」 この後紅魔館内でリアル鬼ごっこが行われた。 夜の王(本気モード)と紅魔のトリックスターによるその鬼ごっこは5時間23分にもおよび、紅魔館の3分の2が崩壊する事態となった。 今回の騒動を引き起こした執事は門の前に大量の神槍で磔にされていたと、館を修理中の門番が語っていた。 11スレ目 155 ─────────────────────────────────────────────────────────── 今日のレミリア様は何かおかしい。 そもそも急に夜の散歩に誘われたわけだし……更にこれだ。 「……○○」 「はいなんでしょうか?」 「な、何でもない」 「……分かりました」 何かを言おうとした止める。 これが紅魔館を離れてからもう7回繰り返されていた。 ちなみにさっきのは8回目だ。 何を言いたいのか分からないのでは対応のしようもないし、何も出来ない。 従者は主人が言いたくなるまでは待たなければならないのだ。 「○○……その……お前は私が好きなのよね?」 更に3回同じやり取りがあった後、小さな丘の上でレミリア様の言葉が変わった。 だがそんなこと聞かれるまでもない。 「勿論ですレミリア様。主人としても一人の女性としても愛しております」 「……○○。その……今だけは呼び捨てにして……良い」 「呼び捨て……ですか」 「めっ命令……だ。呼び捨てに……しろ」 妙に必死なレミリア様。 ……命令とまで言われたら断るわけにはいかないな。 「レミリア。これでよろしいですか?」 「…………」 レミリアは顔を少し赤くして無言で頷く。 というかレミリアが動かないからここで散歩は終わりということなのだろうか? 「えっと……」 「○○……私は女としての魅力には欠けるかも知れない」 え? 僕が話そうとするとレミリアは不思議なことを言ってきた。 あのプライドの高いレミリアが……。 「知識もないし……まだまだ子供だ……でも……」 「…………」 「お前を……好きだと思ってる気持ちはある」 レミリアは少し泣きそうな目で必死に話してる。 きっと恥ずかしくて仕方ないんだろうけど……僕はその必死のレミリアに何も言えなかった。 「だから!……お前が嫌じゃなければ……キッキキキ……」 「……分かりましたレミリア。もう伝わりましたよ」 ……つまりはそういうことか。 確かに普通お互いの気持ちが分かれば……一度くらいはしてても良いものだった。 でもどこか僕は嫌われるのが嫌で……控えてたのかもしれないな。 それが逆にレミリアを不安にさせてたのに……。 「○○……?」 近寄った僕を不安そうな瞳のレミリアが見上げる。 大丈夫……そんなに怖がらなくて良いですよ。 「……失礼します」 そして僕はそっとレミリアのことを抱き締め、上からその可憐な唇に自らの口を合わせた。 「ん!……ん……」 一瞬驚愕の表情になったレミリアだったが、すぐに驚きはなくなり目を閉じた。 そしてしばらく時が止まり……僕は口を離した。 「あ……」 「愛してますレミリア」 「……わた……しも……」 顔を真っ赤にして、トロンとした表情ながらもレミリアは僕の言葉に答えてくれる。 そんなレミリアを苛めてみたくて……僕はもう一度レミリアにキスをした。 「んぅ!?」 驚きに目を広げるレミリア。 そんなレミリアをもっと苛めたくなり……その唇を唇で挟む。 「ふぁ……や……」 一瞬抵抗しそうになるレミリアだが、力が入らないのか少し身動ぎしただけだった。 無論そんなことで逃げられるわけもなく、僕はレミリアの唇の味を楽しんでいた。 「はぁ……あぁ」 レミリアの吐息が色っぽくなり、僕はたまらなくなってその舌に舌を絡めた。 レミリアの唾液を舐めとるように舌を動かし、レミリアを思うがままにする。 「んん!!……ぁぁ……」 さて僕自身はまだ満足はしてないが、もう足に力が入ってなく、僕に支えられているレミリアを開放してあげようか。 もう息も絶え絶えだし……凄く可愛いしね。 「……バカ」 力が入らないのか、僕に寄りかかったままレミリアは呟く。 その頬も耳も真っ赤で……レミリアが恥ずかしがってるのが良くわかった。 「……すみません。レミリアが可愛すぎるんです」 「……バカ」 僕の言い方にもう一度レミリアは呟くとギュッと僕に抱きついた。 月の浮かぶ闇夜……僕とレミリアはただ抱き合い、幸せを感じていた……。 おまけ(後日談) 「レミリア様」 「ん?どうかしたの○○……ん!?」 僕は振り返ったレミリア様の口を奪っていた。 レミリア様は驚き離れようとするが、僕が抱きしめると逃げられなくなった。 無論僕の力ではそんなこと普通不可能なんだけど。 「んん!……んんぁ……」 僕がキスをして苛めてあげるとレミリア様は力が完全に抜けてしまうのだ。 そしてそこから僕にされるがまま……。 誰かが来たら別かもしれないけど、二人きりならば全く抵抗出来ないからな。 「バ……バカ!こんな所で……しかもいきなり」 「いきなりでも良いじゃないですか。可愛いですよレミリア」 「あ……っぅ……」 呼び捨てとキスの魔力でレミリア様は翻弄。 ちょっと変な愛の形かもしれないけど、僕もレミリア様も幸せそうだから……きっと良いんだろうな。 11スレ目 344 ─────────────────────────────────────────────────────────── それは、いきなりやってきた。 何ともなしに紅魔館の廊下を歩いていると。 「さくや~」 奥の方から、ふわんふわんな声が聞こえてきた。 いや、もうほんとふわんふわん。 「さくや~、さくや~」 声はどんどん大きくなる。どうやら俺の方へと来ているようだ。 誰が来ているのかは分かっている。 いつもはその溢れんばかりのカリスマを持ってしてこの紅く塗りたくった館の主を務める。永遠に幼き紅い月――レミリア・スカーレット。 この館のメイド長を務める十六夜咲夜さんとは互いに全幅の信頼を寄せている。 何より、彼女は吸血鬼である。紅い満月の時だと凄く調子が良いらしい。 その時に一度遭遇してしたことがあり、その時は生きている心地がしなかったのをよく覚えている。 それほど凄い。 しかし、今回のレミリアは一味違う。いや、だいぶ違う。っていうかほぼ別人。 いつものカリスマはどこへやら、その外見年齢相応の女の子へと変化してしまっている。 凶悪な程の幼さと可愛さを持つ吸血鬼――れみりゃ・すかーれっと。 同じ存在ではあるが、まるで別人のようなので、なぜかこう呼ばれているらしい。 ちなみに、レミリアがこのれみりゃになってしまう事を「れみりゃ化」と言うらしい。 何故かは、分からない。 メイドさんたちはれみりゃに会っただけで、可愛さのあまり鼻血を噴出して気絶。 咲夜さんに至っては鼻血を垂らしながら世話をしている事もあるらしい。 この紅魔館は、その鼻血によって紅くなっていった――そういう一説もあるらしく、相当な出血量である事が窺える。 「――あ、○○」 「ん?」 いつの間にか、れみりゃが俺の目の前にいた。 俺を見上げ、頭に?を出しながら首を傾げている。 彼女の後ろを見ると、メイドが全員が倒れていた。 「ねぇねぇ、さくや、しらない?」 「咲夜さん? 呼べばすぐに来るんじゃないかな?」 「よんでもきてくれないの。でもね、さくや、きっとどこかにいるの」 話してみると、普通の女の子だ。いつもの威厳が感じられない。 母を探している女の子みたいだ。向こうではよく見る光景だったけど、まさかここでも見れるとは。 咲夜さんは母親か。じゃあ父親は誰だって話になるが、今はそんな事どうだっていい。 と、服の裾を引っ張られた。れみりゃの方に倒れそうになるのを、慌てて堪える。 なんだよ、と言いかけてれみりゃの方を見ると、穢れの無い純真無垢な瞳が俺を捉えた。 「○○。いっしょにさくやさがして?」 「…………」 「○○?」 反応が無いのを怪訝に思ったのか、首を傾げられた。 れみりゃに限らず、いつもの出来事。 レミリアの時だって、咲夜さんがいない時に一緒に探して欲しい、と頼まれる時がある。半強制的にだけど。 だから、変わらないのだ。いつもとは。余裕があるときは冗談めかして断ったりするものだが。 だけど、これはやばい。断れない。 っていうか、何だ、メイドさんたちがこっち見てるのよ。鼻から血垂らしながら見てるのよ。 "断ったら殺す"ってオーラが滅茶苦茶出ている。冗談すら言える空気じゃない。 「……い、いいよ。一緒に、咲夜さんを探そうか」 「!! うんっ!」 俺が頷いた瞬間、その顔に満面の笑みが宿る。 そんなに嬉しかったのか。いつもの事なのに。 いこ、と言いながら手を握ってきた。 それだけで断らなくて良かったと思えた。 言っておくが、俺はロリコンじゃない。 「ねぇ、○○」 「ん、何?」 「さくやってね、すごいの」 「へぇ、どんな風に?」 あぁ、またこの話か。もう何度目だろう。このパターン。 ほんと、大好きだな。 で、話題の我らがメイド長、咲夜さんはどこにいるんだろう。探し回っても見当たらない。 真っ先に部屋のドア叩いたけど、返事無かったんだよな。 「○○、つかれた」 「……ん、じゃあどっかで休むか?」 「…………」 れみりゃは何も言わずに、俺の方をじーっと見つめてきた。 その瞳には、なんの感情も篭もっていない。ただ、見つめてくるだけだ。 それがかえって怖い。 なんか、失言してしまったんじゃないかと思ってしまう。 いや、今の言葉に間違いなんて、何一つ無いはずだ。 女の子が疲れたから、休むことを提案する。 実にベストアンサーではないか。もっと自信を持っていこう。 自分に自信を取り戻した所で、れみりゃの密着。 俺の足にくっついてきたかと思うと。 「……おんぶ」 「……へ?」 「おんぶして、○○」 上には上があった。俺の回答は間違ってはいない。しかし、正解でもなかった。 しかし、果たしてこのベストアンサーを自分から言ったらどうなるか。 どう考えても変態認定である。 「○○、おんぶ……」 だからと言って、言わないままでいたら、トップには立てない。 つまり、変態という不名誉な称号をもらう覚悟でこれを言うか、それとも言わずにトップの座を誰かに明け渡すか。 「○○……ぅー」 しかし、ここで逆転の発想。ここからは俺のやり方ではあるが、ベストアンサーの一つランクを下げた言葉を相手にかける。 相手はそれを良いな、と思いつつも、ここまで言ってくれる人ならきっと私がやって欲しい事言っても大丈夫! と思わせる。 完璧だ。ある意味紳士ではないか。 っていうか、何か主旨間違ってないか。まぁいいか。 「ぅー!」 れみりゃが目の前にいると思ったら突進してきた。 軽さの為か、後ろに倒れることも無く、だっこの形となってその状態は維持される。 目の前で、悪魔の羽がぱたぱたとせわしなく動いている。 これは怒っているのかもしれない。 「ごめんごめん、おんぶだっけ」 「もうこのままでいい」 どうやら俺が思考している間に、れみりゃはご機嫌ななめに。 何とか挽回しなきゃ、な。 とりあえず、頭でも撫でておく。 「ん……」 れみりゃがさらに擦り寄ってくる。 効果覿面なのかもしれない。 しばらく、そうしながら咲夜さんを探していると、れみりゃが突然口を開いた。 「○○……」 「ん?」 「だいすき」 「……ありがとう」 れみりゃの突然の告白に戸惑うことなく、不思議と穏やかな気持ちで言えた。 きっと、れみりゃの持つ別のカリスマなのだろう、と勝手に納得する事にする。 未だに見つからない咲夜さんを探していると、今度はその理由を話し始めた。 「○○、ちゃんとかまってくれるし、やさしいもん……」 「……ここの人たちの方が優しいよ」 「そんなことないもん、○○のほうがやさしいもん」 ムキになって俺を褒めてくれるれみりゃ。 かまってくれるの意味は、他の人たちは忙しくて相手をしてやれないだけなのだろう。 俺はここに居候気味で何もしていない。正直、迷惑以外の何者でも無いと思っている。 だからこそ、れみりゃの純粋なその言葉に涙が出そうになる。 「あはは、多分あれだよ。俺はみんなより弱いから、その分優しくできるのかもね」 「○○はよわいの?」 「よわいよ。れみりゃなんかよりもずっと」 この間、チルノと遭遇して数秒で意識吹っ飛んだしな。彼女は十分強いよ、俺の中では。 あれを軽々と打ち返せる人たちはおかしい。もう、なんていうかみんな最強だよ、俺の中では。 「じゃあ、れみりゃがまもってあげる」 「え?」 「れみりゃが○○のことまもってあげる」 「そっかそっか。……ありがとう」 お礼のつもりで、頭を撫でてあげる。 小さいことかもしれないけど、それが俺に出来る精一杯のお礼だった。 もうどのくらい歩いたか分からない。俺の足もそろそろ限界に近づいたとき、救世主の声が聞こえた。 『お嬢様~! どこですか、お嬢様~?』 「あ、さくやのこえ」 「やっとか……」 れみりゃが気付いたので、降ろしてあげる。 声から察するに、向こうも探し歩いていたのかもしれない。入れ違いの可能性が凄く高い。 れみりゃが咲夜さんの所へと行こうとしているのを止めて、ふと思いついた妙案をれみりゃに端的に教える。 あまり意味はないので、深く突っ込まれたらどうしようもないが、そこは流石れみりゃ。快く首を縦に振ってくれた。 「いいか、れみりゃ。俺が合図したら行くんだぞ」 「うんっ!」 咲夜さんの声が少しずつ大きくなる。目を閉じて、声の大きさから距離をある程度計算する。 よし、良いだろう。 「れみりゃ、いいよ。でも、次の合図で走るんだ」 「うんっ!」 第一段階が展開。 陰に隠れているれみりゃを咲夜さんの目に止まる様にする。 「さくや~」 「お嬢様っ!? あぁ、どこに行っていらっしゃ――」 れみりゃを見つけて、咲夜さんが走り寄る足音が聞こえる。 時間を止める事はしないらしい。これならいける! 「今だ! れみりゃGO!」 「さくや、だいすき~!」 ヒュン、という音と共にその位置かられみりゃが消えたのを確認して、陰からチラりと顔を出す。 咲夜さんの上半身にしがみ付いたれみりゃを確認。これで最後だ。 チュッ れみりゃが咲夜さんの頬に口付ける。 「――――」 一瞬の間の後、メイド長は本物の幸せを手にしたような顔で、鼻から豪雨となるほど血を噴出し、天へと召された。 だから、言ったじゃないか。特に意味はないって。 敢えて言うなら、この紅魔館をもっと紅に染めたかったこと、かな。 「○○」 数日後、レミリアが俺の部屋に来た。 横にはもちろん、咲夜さんがいる。 「――レミリアか。珍しいな、俺の部屋に来るなんて」 「えぇ、暇だから、貴方と一緒にお茶でも飲みたかったのよ」 「それは……光栄な事だな」 ベッドに寝転がっていた俺は、慌てて起き上がりながらも、口では冷静を装う。 やはり、その姿は滑稽だったのか、レミリアにはクスクスと笑われてしまった。 「やっぱり面白い。来て正解だったわ」 「それは……光栄な事だ……な?」 たまに、レミリアから褒められているのか貶されているのか分からない言葉が出てくる。 きっと褒められているのだろうと、前向きに考えるようにしてはいるが、どうしても首を傾げざるを得ない。 そんな中、お茶会の用意は既に完了されていた。 流石はメイド長。仕事の早さで言ったら、誰も勝てる者はいない。 そして、俺たちに一度頭を下げると、部屋から出て行った。 「……二人だけでお茶会か。寂しいな」 「静かな方が、良いじゃない。そっちの方がお茶の香りも楽しめるというものよ」 「確かに、そうかもしれない。でもさ、だったらいつものように一人で――」 「いつも一人じゃさすがに飽きるのよ。だから、今回は貴方の所へ来てあげたのよ」 「……そいつはどうも」 「それじゃ、始めましょう。まずは乾杯から」 「いや、それは違うだろ」 こうして小さな小さなお茶会は開かれた。 始まる寸前のあの時、俺の返しに笑ったレミリア。 その時の表情に、吸血鬼のような残酷さは無く。 年相応の少女の笑みだった。 11スレ目 351 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「○○は、ずっと此処にいてもいいと思っているの?」 唐突に、レミリアが声をかけてきた。 俺は外から迷い込んできた人間だ。 最初は見知らぬ世界へ来た事への戸惑いと驚き、そして不安に翻弄されっぱなしであった。 もちろん今もそうだ。異世界が存在したというだけでも驚きなのに、その上様々な妖怪を目にするのだから。 それは目の前に座る少女、レミリアも例外ではない。彼女は吸血鬼だというし、人の血も吸う。 それでも、当面は紅魔館にいる気なのだが。 俺はそのような事を何度もレミリアの前で口にしてきた。今も同じような事を伝える。 「……貴方って本当に危機感がないのね。そんな事を、正直に私の目の前で言うなんて」 「そうか?俺は素直に、思ったままの事を口にしてるだけだけど」 「ほとんどの人間は震えながら私を敬うわ。レミリア様、貴女は素晴らしいお方です、って」 「吸血鬼だしなあ……血を吸われるとでも思ってるんじゃないか?まあ、俺もやっぱり怖いが」 「だから……!そういうところが危機感がない、って言ってるのよ。そんな事を言って、普通の人間なら真っ先に血を吸われているというのに」 「へえ。じゃあ俺は、普通じゃないのか」 「……っ!!」 レミリアは立ち上がると、ドアの方へ向かう。出ていくようだった。 「―――覚えておきなさい。貴方はただの血袋。私の食料としてここに置いてあげているの。せいぜい、私へ捧げられる事への恐怖と栄誉を噛みしめながら待っている事ね」 そう言い残して、彼女は出ていってしまった。 ……去り際。レミリアの顔がほんの少しだけ赤くなっていたのは、何故だろうか。 「んー……女の子はよくわからんなぁ」 そんなだから外の世界でも朴念仁と言われていたのだが。 ……でもレミリア、悪い。さっきのような事をもう何回も言われているのに、俺はお前に血を吸われる日が来るということが、どうしても想像できない――― 廊下を小走りに進む。無性に腹が立っている。 それも、あの男のせいで―――ということが、また余計に腹立たしい。 なんで私が、あんな人間一人のために。 「………っ」 思えばなんであんな質問をしてしまったのだろうか。 『ずっと此処にいてもいいと思っているのか』 それは、あいつが決める事ではない。○○の命は私にかかっているのだから。 本当に、何故なのか。 ○○は私を敬うという事を知らない。 食料としてここに拾われてきた事も知っているのに、いつまでたっても恐怖心を見せない。 いや、吸血鬼に対しての恐怖はあるのだろうが、私個人となると少女扱いしてくるから手に負えない。 頭を撫でられた事もあった。苛立ったのでその日は館から追い出した。 いつも笑顔で笑いかけてくる。人間の分際で。あんな人間は見た事がない。 冷たくしても普通に接してくる。あの無神経さをどうにかできないのか。 私を怖がらない。私に優しくする。私を怖がらない。優しい。でも、それは嫌だ。だってそれ以上は、 「……あんなの……っ!」 あれは食料だ、それ以外に何がある! 早く血を吸ってしまえばいい、あの赤い血を全て、骨の髄まで貪りつくして、恐怖に怯える瞳を見て、私しか見えないようにして、全部、ぜんぶ、私のものに――― 「……なんで……」 ○○の事を考えると、いつもこうなってしまう。どこかおかしいのは自覚している。 体中が熱くなって、冷静な判断ができなくなって、彼の血を吸いたいと思ってしまって、でも吸えなくて、何故だか声が聞きたくなって………そして、そして、 彼の全てが欲しいと、……思って、しまうのだ。 10スレ目 377-378 ─────────────────────────────────────────────────────────── 用があって昼間にしか紅魔館に来ない人間○○ ○○を気に入ってるお嬢様はいつも「就寝時間」を過ぎても起きていようとする で、ある日テーブルで話をしている時に眠気が限界に来て、机にほっぺをつけて寝てしまう 普段の威厳を保とうとする雰囲気など無かったかのように幸せそうな寝顔をしている そんな姿に○○は思わず微笑んでしまう ・・・それからしばらくして○○は出来るだけ夕方に紅魔館に行くようになりましたとさ 11スレ目 100 ─────────────────────────────────────────────────────────── フ「えへへ、○○あったかーい・・・・・」 ○「まったく、フランは甘えん坊だなぁ・・・・」 フ「別にいいでしょ? こうしてると気持ちいいんだもん」 ○「いや、一応俺ってば君の姉の恋人なんだがねぇ・・・・・」 フ「未来のお兄ちゃんに甘えてるだけなんだから、気にしない気にしない♪」 レ「気にしなさい、というよりも今すぐ○○から離れなさいフラン!」 フ「あ、お姉様」 ○「ようレミリア、お邪魔してるぞ」 レ「○○はよく来てくれたわね、フランはどっか行きなさい」 フ「えー、やだ」 レ「・・・・・・」 ○「まあまあ、そんな妹を邪険にすることもないだろ」 レ「あなたもなに無抵抗にされるがままになってるのよ!!」 ○「だって脆弱な人間さまは強大な吸血鬼さまに勝てるわけないだろー?」 フ「そうだよねー♪」 レ「ああもう、○○は私のモノなの!フランはさっさと離れなさい!!」 フ「お姉様ってば、未来のお兄ちゃんに甘えるくらいいいでしょー?」 ○「未来の『お兄ちゃん』、なんて素晴らしい響きだ・・・・・」 レ「○○に甘えていいのは私だけなのよ! ○○も何に感動してるのよ!!」 フ「むう、いいもんお姉様のいぢわる、お姉様のいない時に甘えるからいいもん(ボソッ」 レ「ハァ、ハァ・・・・やっと行ったわね・・・・?」 ○「随分お疲れのようだなレミリア、ちゃんと寝てるのか?」 レ「・・・・・・誰のせいだと思ってるのよ?」 ○「(無視)ああ、レミリアは今日も可愛いなぁ・・・・」 レ「そ、そんなんじゃ誤魔化されないんだからね!!(////)」 ○「レミリア・・・・・・・」 レ「あ・・・・○○・・・・・」 11スレ目 310 ─────────────────────────────────────────────────────────── 負けたら何でも言う事聞く賭けに負けたレミリア様。 欲望丸出しで○○が「一日専属メイドになれ」と命令し しぶしぶ従いメイド服を着用するレミリア様てのを最近バイト中に妄想してばかりで困る 11スレ目 396 ────────────────────────────────────────────────────────── ○「今日はクリスマスイブか」 レ「明日はクリスマスね」 ○「年に一度とは言え、サンタの大仕事だな」 レ「フランにちゃんとプレゼント置いていってくれるかしらね」 ○「おや、レミリアはいらないのか?」 レ「な……っ! い、いるわけないでしょ!? 私だってもう子供じゃないのよ」 ○「フランが貰えるんだったら、レミリアが貰ってもいいんじゃないか?」 レ「いいわけないでしょう? 何度も言わせないで、私はもう子供じゃないの」 ○「はいはい、そう言う事にしておくよ」 レ「……そういう○○はどうなの? 何か、欲しい物はないの?」 ○「ん……俺は特に無いな。今でも充分だしな」 レ「今……?」 ○「レミリアといるだけで幸せなのに、これ以上何を望めと?」 レ「! ……ぅー、○○のバカ」 ○「で、もう一度聞くけど、何か欲しいものは?」 レ「……血が欲しい」 ○「血っておま……物騒だな」 レ「し、仕方ないでしょう!? 他に思いつかなかったんだから……」 ○「は、はは……貰えるといいな、B型の血」 レ「……ぅー」 咲「で、私のところに来たわけね?」 ○「お願いします。あの二人のサンタになってやってください」 咲「安心なさい、貴方に言われなくてもやるわ」 レミリアは「(○○の)血が欲しい」と言った訳だが、どうやら伝わらなかったようだ 11スレ目 426 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「ね、ねぇ○○?聖夜って……吸血鬼には関係ないものよね?」 「え?……まぁ関係ないと言えば関係ないですが」 「……そうよね」 ……う~んそのまま答えただけなのに何故かレミリア様は気を落としてしまったぞ。 聖夜か……たしか幻想郷にもクリスマスあるんだよな。 ……ん?クリスマス?クリスマス……ってまさかな。 「あの……レミリア様?」 「ん?な、何かしら?」 「間違っていたら申し訳ないのですが……聖夜は恋人同士で過ごす日ですよね?もしかしてそれが関係し」 「してないしてないしてない!」 僕の言葉を遮って顔を赤くしながら首を振るレミリア様。 可愛いですけど、それじゃバレバレですよ? でも嬉しいな……そこまで考えてくれてたなんて。 「レミリア様……」 「ふぁ!?……○○?」 いきなり僕が後ろから抱き締めるとレミリア様が驚いたような声を出して縮こまった。 ふふ、怯えるレミリア様も可愛い。 「……吸血鬼が聖夜を祝ったって良いじゃないですか。そんなことに縛られるなんてレミリア様らしくないですよ?」 「…………」 僕の言葉をしっかり噛み締めるように聞いているレミリア様。 でも僕は間違ったことを言ってるつもりはない。 「僕も吸血鬼ですけど……祝いましょう?一緒に」 「……えぇ○○」 僕に体を預け、首を上げて見つめるレミリア様。 その顔はとても可愛くて……僕はそっとその額に口付けをした……。 結局紅魔館で聖夜を祝うのをどこで嗅ぎ付けたのか、魔理沙が現れ。 そのまま次々と皆さん現れると、紅魔館で宴会の流れになった。 始めにレミリア様が望んだものではなかったかもしれないけど……これはこれで良い聖夜だったと僕は思う。 ただレミリア様に一言だけ……。 レミリア様……メリークリスマス。 11スレ目 493 ─────────────────────────────────────────────────────────── 妖怪たちがうごめく闇夜の時間。 私はいつものように気ままな散歩に出かけた。 風が頬をなで、景色は次々と移ろってゆく。 その途中で、平原に何かが立っているのが見えた。 普段ならそんなものは気にも留めないだろう。 だが、そのときの私はなぜかそれに興味を抱いた。 後になって思えば、私はそいつから不思議な運命を感じ取っていたのだろうと思う。 「こんばんわ、今日もいい夜ね」 そんな言葉を投げかけ、そいつの前に降り立つ。 それは、見た感じ4~5歳であろう人間の子供だった。 彼の服は幻想郷のものとは大きく違い、彼が外から来た人間であるのは明白であった。 今までにも外から来た人間には何度か会ったことがあった。 ただ、そいつらは大抵、私の翼を見て恐れおののき、逃げるか襲いかかってくるかのどちらかだった。 しかし、その子供はそのどちらでもなかった。 私の向けた視線を真っ向から受け止めていた。 その目には何の光も宿っておらず、顔からはあらゆる表情が消えていた。 いや、まるでそんなものは元から持ち合わせていなかったかのようだ。 おもしろい人間だ。 よくよく見れば、彼の服はところどころほつれており、体には見える部分だけでもかなりのあざがあった。 この少年はどれほどの闇を味わったのだろうか。 私は口の端がつりあがるのを抑えることができなかった。 「坊や、私と一緒に来ない?」 自然とそんな言葉を口にしていた。 彼は無表情でうなずいた。 と、不意に意識が反転する。 「レミリア姉さん、こんなところで寝てたら体に毒だぞ」 目の前に無愛想な顔が現れる。 その顔は先ほどの少年と似ていて、けれど全く違う顔だった。 ああ、さっきのは夢か。 ようやく、思考が澄み渡ってきた。 「○○、咲夜はどこかしら?」 「咲夜姉さんは香霖堂へ出かけてる」 「そう」 彼の顔を見つめてみる。 顔立ちはそこそこ、最も無愛想な表情が全てを台無しにしている感はあるが。 さらに彼の瞳をのぞいてみる。 その目には、はっきりと光がやどっており、彼は今確かにここにいるのだと私の頭へ訴えかける。 「どうしたんだ、姉さん?」 「何でもないわ」 そっけなく言い、明後日の方へ向く。 時間はこうも人を変えるものなのか。 私は心の内でつい一人ごちる。 かつては何の色も見せなかった瞳が、今ではまるで虹のように色鮮やかだ。 これもここで色々な人々に囲まれて育ったせいか。 そういえば昔、誰が彼を最初に笑わせられるか、なんて賭けをしていた気がする。 誰が勝ったかは覚えていないが。 いや、変わったのは私もか。 かつての私は彼がどれほど歪に成長するかを楽しみにしていたのだから……。 しかし、私の予想は外れた。 彼は誰よりも真っ直ぐに、誰よりも馬鹿正直に育った。 そしていつしか、私の大切な弟になり、この紅魔館の一員となった。 本当に変わるものだ。 今では私はこの状況に幸せすら感じているのだから。 「○○、一つ聞いてもいいかしら?」 彼の方に向き直る。 「何だ?」 答える彼は相変わらずの無愛想。 しかし、私は知っている。 彼は私の自慢の弟で、誰よりも優しいことを。 「あなたは今、幸せかしら?」 彼の瞳をまっすぐ見つめる。 「ああ、幸せだ」 その顔はさっきと変わらなかったが、どこか朱がさしたように見える。 「俺はこの館もここに住む人たちもみんな大好きだからな」 続けて彼は語る。 「美鈴姉さんはよく昼寝して、咲夜姉さんに怒られてるけど誰よりも仕事に誇りを持ってる。 小悪魔姉さんはドジでおっちょこちょいだけど、いざってときはすっごく頼りになる。 パチュリー姉さんはいっつも引きこもってるけど、色んな話を聞かせてくれる。 咲夜姉さんは一見厳しい人に思えるけど、それは全部俺を思ってのこと。 フラン姉さんは怖く見られてるけど、実はとっても優しい。 他にもここに住んでる人たちには、皆それぞれいいところがあるって知ってる」 一旦、息を吸う。 「そして何よりレミリア姉さんは俺に居場所と家族をくれた」 彼もまた私の瞳をまっすぐ見つめる。 その顔はうっすらとだが、微笑んでいるように見えた。 「俺は色んな人たちのおかげでここにいる。だから俺は幸せだって言える」 そう言う彼の姿はどこか誇らしげだった。 「そう。それは良かったわ」 私もつい微笑みながら答える。 かつて彼と初めて会ったとき、私はこの運命を感じ取っていたのだろう。 彼が私の大切な家族となることを。 そして、私がこの満ち足りた感情を手に入れることを。 今なら言える。 私はこの世の誰よりも幸せだってことを。 12スレ目 504 うpろだ840 ─────────────────────────────────────────────────────────── 『レミリア、今日は俺の淹れた紅茶を飲まないか』 「貴方が淹れたの?珍しい」 『稀少品もちゃんと入ってるぞ。世界に2つとない代物だ』 「それは気になるわね。何を入れたのかしら?」 『お前へのありったけの愛、だよ』 「ぶーーっ!!?」 11スレ目 990 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「咲夜、居る?」 「お嬢様? どうなさいました、厨房などに来て」 「少し、ね」 どうも歯切れの悪い返答に、咲夜は首を傾げる。 「○○はいないでしょうね?」 「いませんよ。ああ、明日はバレンタインでしたね。チョコを作られるのですね?」 「声が大きいわよ」 「大丈夫です、○○さんなら図書館で読書か蔵書整理していますから」 主の微かな動揺を微笑ましく思いながら、咲夜はそう切り返した。 ○○。紅魔館の客分にして、レミリアの眷族。 元は外から落ちてきた只人の青年に過ぎなかった。 博麗神社にしばし世話になっていたこの青年を、あろうことかレミリアが気に入ってしまったのだ。 何に惹かれたのかは言語化し難いところのものだろう。 敢えて言うならば、レミリアが吸血鬼と知りながらも、どこか飄々としたというか暢気というか、そういった態度が崩れなかったから、かもしれない。 一方青年の方でもレミリアに惹かれたのか、少しずつ紅魔館に来る回数が多くなり――いつしか、公然の仲となっていた。 いつだったか、いろいろと事件があった後にレミリアの眷族になると宣言。 それからしばらくは騒動になったが、とりあえず丸く収まって、今に至る。 少し普通とは違う、中途半端――はっきり言って弱い吸血鬼ではあるが。 ちなみに○○自体は背が高いくらいで、外見については特に取り立てて言うこともなく。 (まあ、人は中身ってことかしら。妙にのんびりしてるけれど) と、咲夜はそんなことを思ってみる。いい加減失礼なのだが、本人が別に構わないという様子なのでついつい好き勝手に言ってしまう。 (それにしても、お嬢様にこんな表情させるなんてね) 罪作りな人、と胸中で微笑する。咲夜とて、○○を気に入ってないわけではないのだ。 そうでもなければ、大事なお嬢様の相手として認めるわけがない。 「咲夜?」 「いえ、少し考え事を。では作りましょうか」 簡単にトリュフでいいですね? と問うと、レミリアは意外なほど素直に頷いた。 「……○○が菓子作りが巧いのが腹立つのよね」 作りながら、レミリアはぽつりと呟いた。 「妖精メイド達にもたまに作ってやってるでしょう?」 「嫉妬ですか?」 「まさか、何でそんなことしなきゃいけないのよ」 声と反対に、表情が咲夜の言葉を肯定している。 「それでも、一番よく出来たものはお嬢様に持って行ってますよ」 「そうなの?」 「ええ。嬉しそうですね」 「そんなことないわ」 気配と表情の両方を隠せていないまま、レミリアは再び口調だけで否定した。 「あら、レミィ、珍しいわね」 「パチェこそ……って、魔理沙も一緒なのね」 「私はおまけか?」 「おまけでしょう」 あっさり会話を切って、パチュリーはレミリアの手元をのぞきこむ。 「ああ、バレンタインね」 「いいでしょ、別に」 「ほー、○○にやるのか」 「うるさい」 絡んでくる魔法使い二人をあしらう間にも、トリュフは順調に出来上がっていく。 「後は冷やしておいたらいいですわ。お疲れ様です」 「ん、ありがとう、咲夜。料理って大変なのね」 「でも、出来上がると達成感もあるでしょう?」 「……そうかもね」 「私はたまに失敗するが」 「会話を台無しにするな」 どこまでも傍若無人な魔理沙に突っ込むが、当の本人はどこ吹く風。 「ところでレミリア、知ってるか?」 「知らないわよ、魔理沙の与汰話なんて」 「そんなこと言ってていいのか? バレンタインチョコの渡し方なんだが……」 数分後、○○に一両日は厨房に近付かないよう厳命するよう咲夜に告げたレミリアは自室に戻って行った。 「……さっきの嘘でしょう?」 「ああもちろんだ」 「あっさり認めるわね貴女も」 もう伝えて来たらしい咲夜が呆れた声を上げる。 「まさか本当には……しそうか?」 「するわね」 「しますね」 「なら教えてやれよ」 自分のことを遠い棚の上に放り投げて魔理沙が呆れた。 バレンタイン当日。○○は自室で借りてきた本をパラパラめくっていた。 「厨房に入室禁止、か。僕何かやったかなあ」 料理が趣味の青年は何すると言うこともなく、だらだらと時間を過ごしていた。厨房は主に彼のテリトリーなのだ。 「無闇と掃除とかやってると、妖精メイド達が怖がるしなあ」 中途半端とは言え吸血鬼。まあ前から出入りしてたので大分慣れてはくれてるようだが。 そして立場が客分というのもまた微妙。本来彼は、館内の仕事をする必要性がないのである。 それは逆に、レミリアにとって彼の順位が高いことを意味してもいるのだが。 「○○、いる?」 「いますよー」 ベッドにだらしなく寝転がっていた○○は、ひょいと起き上がって扉を開けた。 そこには最愛の主の姿。思わず、頬が緩む。昨日あまり構ってもらえなかっただけになおさら。 「どうしました?」 「今日は何の日か知っているでしょう?」 少し考えて、ああ、と頷く。 「バレンタインでしたか。何も作ってなくてごめんなさい」 「……なんで○○が私に作るのよ」 「女性から男性というのはこの国独特の形ですよ。お菓子というのも。でもどうせだから作ってたんですよね」 「……誰か女性に?」 一瞬不機嫌になったレミリアに、○○は首を傾げる。 「うーん……みんなでチョコケーキパーティとかやってましたからねえ」 「……それってバレンタインなの?」 「それにかこつけて騒いでたって感じでしょうか」 のんびりと微笑う姿に、レミリアは一つ息をつく。とりあえず、誰か特定の女性に、ということでなくてほっとしているようだった。 「って、今はそうじゃなくて。貴方と話してるとどうも話がずれていくわね……」 「すみません」 謝ってきたが、この青年はどこまで理解しているのだろうかと、そういう表情をレミリアは浮かべていた。 ふと、○○はレミリアの持っている箱に興味を移す。それに、レミリアも気がついたようだった。 「ああ、これ? 貴方に、よ」 「僕に?」 「Happy Valentine、とでも言うのかしらね」 そして、彼の部屋にするりと入ってくる。ふと見ると、後ろに咲夜が控えていた。 「すみません、二人とも立たせっ放しで」 「いいのいいの。咲夜」 「はい」 ○○とレミリアが椅子に座る間に、紅茶を二人分淹れて、咲夜は部屋を出て行く。出て行った瞬間は見えなかった。 「開けていいですか」 「いいわよ」 頷いて開けて、中の綺麗なトリュフに少し感動を覚えてみる。美味しそうだ。しかも手作りみたいで。 「レミリアさんが?」 「ええ、そうよ。感謝なさい」 「はい、ありがとうございます」 嬉しくなって微笑むと、レミリアの白い頬が少し紅くなった。ふいと顔を逸らした後、あ、と呟く。 「待って」 「え?」 食べようとした○○の手からチョコを奪い取る。 「レミリアさん?」 「ええと、確か……」 レミリアは小さく呟くと、○○の側まで来て膝の上に乗り、トリュフを自分の口に咥える。 そして、目を閉じて彼の方を見上げてきた。 (え、と。これは) 何をしろ、と言われているのかはわかる。よくわかる。でも咄嗟に反応できない。というか出来るか。 す、とレミリアの眼が開く。早くしろ、と視線が言っている。言っている、が。 (それは、反則……) 恥ずかしいのか、顔を紅くしていて、かつ眼を潤ませている。自分の膝の上で。無意識にやっているとしたら、本当に恐ろしい。 「で、では、いただきます」 理性が持たなくなる前に、○○はレミリアのチョコを頂くことにした。その口唇と一緒に。 「ん……あ……」 「……御馳走様です。ん、美味しいですよ」 口唇まで存分に味わって、○○はそう評した。そして、ん、と気が付く。 「何か入れました?」 「ああ、私の血を少し」 「なるほど、それは余計に美味しいはずですね」 「……真正面から言われると恥ずかしいわね」 顔を紅くして眼を逸らすレミリアは可愛くて、思わず微笑んでしまう。 「まだ、もらっていいですか?」 「ええ、いくらでも」 再び咥えたレミリアを、抱き寄せるようにしてチョコを頂く。 今年のチョコは、かなり甘いものになりそうだ。 「ところで、どうしてこんなことを?」 「え? 魔理沙がこうして渡すものだって言ってたけど」 「…………信じたんですね。可愛かったし、美味しかったから僕としては大満足なんですけれど」 「……? …………!」 12スレ目 966 うpろだ921 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「咲夜、○○は部屋にいる?」 「いけませんよ」 紅魔館当主である私の問いに、 忠実なメイド長からはかみ合わない答が返ってきた。 「何を言っているのかしら」 「また○○の血をお吸いになるのでしょう? 近頃多すぎますよお嬢様」 外から流れてきたのを気まぐれで拾った○○は、 冴えない男だと言われながらもその実好意的に、 紅魔館の住民として受け入れられている。 が、そんなことはどうでもいい。 ふと気が向いて吸ってみた○○の血は 私にとって非常に美味だった。 「……偏った食生活はお身体に障りますわ。 ○○の血を吸うのでしたら、今日のおやつは抜きですからね」 そう言って、咲夜は部屋を出て行った。 ―やめろと言われてやめられる味ではない。 だが、時には臣下の顔を立ててやることも、 カリスマを保つためには必要だ。 ……決して、おやつ抜きが嫌なわけではない。 「そうだわ」 チョコレートを食べ過ぎると、鼻血が出ると聞いたことがある。 折りしも今日はバレンタインデーだ。 『○○、チョコレートをやろう』 『ありがとうございます、レミリア様。 ……すみません、鼻血が』 『情けないわね。 仕方ない。その血、私に捧げなさい』 ……完璧だ。 吸血するのではなく、「やむをえず」○○の血を口にする。 咲夜にも文句は言わせない。 「○○、入るわよ」 ドアを開け、中に入る。 簡素な部屋だ。 ちょうど○○は部屋にいて、ベッドに腰掛けて本を読んでいた。 「あ、レミリア様。どうなさいました?」 「日頃私と紅魔館のためによく働いているお前を 労ってやろうと思ってね。これをあげるわ」 パチェの実験室でこっそり作ってきた 巨大なハート型のチョコを取り出す。 「これは……バレンタインの?」 ○○は、予想以上に喜んでいるようだった。 「ありがとうございます……大事に少しずつ食べます」 私は慌てた。少しずつ食べられては意味がない。 「今食べなさい」 「え?……全部、ですか?」 「そうよ。私の言うことが聞けないというの?」 「いえ、そのようなことは」 ○○は端からチョコレートを食べ始めた。 ハート型の1/4ほどがなくなった。 ○○は、まだ一向に鼻血を出す気配がない。 「……まだか」 「……急いで食べた方がよろしいですか?」 「そういう意味ではない!」 ついに私は痺れを切らした。 「ええい、まだ鼻血を出さないのか!」 ○○はぽかんと口を開けていたが、 やがて食べかけのチョコをベッドの脇にあったテーブルの上に置いた。 居住まいを正し、口の端のチョコを拭うと 落ち着き払っていった。 「レミリア様。それは迷信です」 「……何?」 「ですから、チョコレートと鼻血に因果関係はありません。 全くの俗説です」 頬が赤く染まる。……これでは、私はただの⑨ではないか。 「……○○。お前今、私を見下げていただろう」 「いいえ!決してそんな」 「うるさい!!」 乱暴に、○○をベッドに押し倒す。 「○○。私は、私を恐れる人間の血しか飲まないわ。 自らを恐れる人間の儚い命を吸うことで、 私達吸血鬼は永遠に君臨する夜の王でいられるのよ」 ○○が私を愚か者として侮る。 私を恐れなくなる。 そうなれば、私は○○の血を飲むわけにはいかなくなる。 「だから、○○」 至上の美味を失うことになるという、それ以上に。 「例え私が、全てを失ったとしても」 もはや血を吸う相手たりえなくなった○○との 繋がりがなくなってしまうことを考えると、 何故だかひどく怖くなった。 だから、 「―お前は、お前だけは、ずっと私を恐れ続けろ」 私は、いつもより力を込めて○○の首筋に牙を立てた。 勢いよく○○の血を吸い取ったが、 例によって、あまりたくさんは飲めない。 だが、紅く、熱く、甘いそれは私の焦燥を確実に癒していった。 「……レミリア、様」 ○○の腕が、背中に回される。 急に血を失ったせいか、弱々しい力の腕を 私はなぜか振り払う気になれなかった。 「ご心配には、及びません。 初めてお会いしたときからずっと、 この命が尽きたとしても」 かすかに、○○は微笑んだ。 「私はレミリア様を畏れ、敬い ……心から、お慕い申し上げます」 私はベッドから降り、○○に背を向けた。 「……そうか」 せいぜい威厳を保ったつもりだったが、 安堵と喜びは隠せなかったと思う。 「さて。私は部屋に戻るわ」 当初の目的は一応達成できたし、 俗説でなかったとしてもこれ以上チョコを 無理に食べさせる理由はない。 「残りはせいぜい大事に食べなさい。 ああ、来月には三倍返しを忘れないようにね」 からかい半分で言ったのだが、 ○○は面白いくらい困惑した表情を見せた。 「三倍、ですか… …私には差し上げられるようなものもありませんし、 普段の三倍血を吸っていただくぐらいしか……」 その答えに、私は思わず笑ってしまった。 「○○……そんなに血を吸ったら、 私は貴方を眷属に加えなければならなくなるわよ?」 「!!……す、すみません。 出過ぎたことを」 顔を真っ赤にしてうろたえる○○。 だが私は、それも悪くないと思い始めていた。 「そうね。私への畏敬の念を抱いたまま、 一方で私の伴侶として恥ずかしくないところまで 力をつけねばならないのだもの。 たったの一ヶ月でなんて、思い上がりも甚だしいわ」 「……レミリア様、それは」 「あまり私を待たせないように、精進することね」 ドアを開け、部屋を出る。 「……はい!」 後ろで○○が、力いっぱい返事をするのが聞こえた。 「さてお嬢様。何かおっしゃることはございますか?」 「……咲夜」 ドアの外には咲夜が立っていた。 当初の予定では押し切れるはずだったが、 結局普段どおりに血を吸ってしまったので 何も言い返せない。 「お約束どおり、お嬢様の分のおやつは パチュリー様と妹様にお分けしますね」 「ちょ、咲夜待ちなさい!」 歩いていく咲夜を追いかける。 「……ご心配なさらずとも、 ○○だけと言わず、私も最後まで お嬢様の側にお仕えいたしますわ」 咲夜は立ち止まると、そんなことを言ってきた。 「……ずいぶんしっかりと部屋の中の話を 聞いていたものね、咲夜?」 嬉しいことを言ってくれるが、 全く油断のならないメイドだ。 「差し当たり、○○を鍛えなければなりませんね」 「ええ、よろしく頼むわ。 ……それにしても本当にしっかり聞いてるわね」 今なら何となくわかるが、 ○○の血が美味だったのは、 私への恐れだけでなく、思慕の気持ちが 流れていたからなのだと思う。 私が○○の血を吸いたくなったのも、 どこかで彼に惹かれていたからなのだろう。 同族同士の愛情表現として互いの血を吸い合う分には、 吸血鬼の威厳は問題にならない。 いつになるかわからないが、○○には 早く美味しい人間から 美味しい旦那様に昇格してもらいたいものだ。 12スレ目 968 うpろだ923 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「お嬢様、今日の御昼食です」 「そう」 最近、紅魔館における食事事情がかなり改善されたきた。 というのは、外から来たある人間が調理主任に就いたからである。 最初は、その男のことを他の人間と同じように単なる食糧程度にしか思っていなかった。 それが変わったのは、私が気まぐれに彼に外の料理を作らせたときだ。 元々、料理人だったという彼の料理には、非の打ちどころがなかった。 味や見た目は文句なかったし、何より私の高貴であるべしという矜持を満たしてくれた。 そう、文句はない。たまに運ばれるこういうものを除いては……。 「今日は何の料理かしら?」 「○○曰く、外の世界にあるものだと……」 私は、咲夜の運んだきた料理へ目をやった。 金細工の施されたランチプレート。館のように真っ赤で、山型に盛られたチキンライス。 ハンバーグ、ポテト、ナポリタン、デザートにはプリンまで付いていた。 そして何より、目を引くのがライスの頂上に立てられた小さな旗。 その料理を、私は外の世界の本で目にした気がした。 「……咲夜、この料理の名前は?」 「私には存じかねます」 この料理の名前は……確か……。 そう、あれだ! ……。 あの男、無自覚でやってるのか? 「咲夜、○○を今すぐここに連れて来なさい」 「かしこまりました」 「で、これはどういうことかしら?」 「どういうこと、と申されますと?」 白い調理服に身をつつんだ○○が私の前に立つ。 「だから、この料「あ、○○だー」」 私の言葉を遮る形で、フランが部屋に入ってきた。 「○○、さっきのごはんおいしかったよ。それに、この旗もかっこいいし!」 「お褒めに預かり、光栄です」 私そっちのけで、会話を進める二人。 「ああ、もう! とにかく、次からはもっとちゃんとしたのを作りなさい!」 私はカッとなり、立てられた小さな旗を○○に投げつけた。 次の日 私は、咲夜の運んだきた料理へ目をやった。 金細工の施されたランチプレート。山型に盛られたチャーハン。ハ(ry 「これはどういうことかしら?」 「日本国旗はお気に召さなかったようなので、アメリカ国旗に……」 「そういうこと言ってんじゃないわよ!」 私は○○を思い切り殴り付けた。 その日から、調理主任が長期休暇を取ることになったのは言うまでもない。 これが後に起こる、第一次紅魔館食糧危機の始まりとなる、お子様ランチ事件の全貌である。 13スレ目 276 うpろだ965 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「○○、何してるの?」 珍しく○○の部屋に遊びに来ていたレミリアが、○○が耳に細い棒のようなものを入れているのを不思議そうに見ていた。 「ああ、これですか? 耳かきですよ。里で見付けたんです」 「耳かき?」 「耳掃除するとき使うんです。耳は垢がたまりやすいですから」 懐紙に耳垢をまとめて捨てながら、○○は首を傾げる。 「レミリアさんのもしましょうか?」 「え?」 「人にやってもらうと綺麗に掃除できるんですよ。それに、興味あるんでしょう?」 ベッドに座って、○○は膝をポンポンと叩いた。 「そ、そんなことはないけど……そこまで言うならさせてあげるわ」 羽だけを楽しそうにはためかせながら、レミリアが膝に頭を乗せる。落ち着く体勢になるのを待って、○○が手を伸ばした。 「では失礼して」 「……ひゃうっ!?」 声に驚いて、○○は耳に触れた手を離す。 「びっくりした……」 「それは僕のセリフですよ……続けて大丈夫ですか?」 どうもくすぐったいようだ。下手に動かれると危ない気がする。 「だ、大丈夫よ。続けなさい」 「わかりました……でも、危ないから動かないでくださいね。手元が狂うと怪我しますし」 「大丈夫よ、すぐに治るのはわかってるでしょう?」 「それは身をもって。でもそういう問題じゃないです。レミリアさんを傷付けるのが嫌なんですから」 「……わかったわ」 少しの空白の後、レミリアはそう頷いた。そういうことをさらりと言うなとか何とか聞こえた気がしたが、よく聞き取れなかったのであえて訊かない。 とはいえ、耳に触れるとビクリと震えるため、危なくて仕方がない。 「耳かき、中に入れられないですよ」 「し、仕方がないじゃない」 「うーん、では失礼します」 ○○は片手でレミリアの肩を押さえ付けた。これなら安定する。 「さ、これなら大丈夫でしょう。続けますよー」 「……何だか楽しそうね」 さてどうしたものか。 ようやく耳掃除をしながら、○○は困惑した表情を浮かべていた。 無事に始められたまでは良かったのだが―― 「ん……ひゃ……」 くすぐったいのが我慢できないのか、レミリアが微かに震えながら、小さく声をあげているのだった。 身をよじるのは何とか身体を押さえて止めてはいるが、何だかこのままではいろいろな意味でまずい気がする。 「痛くないですか?」 「それは、大丈夫……ん」 他愛も無い会話でもしていないと、何だか自分がやましいことでもしているかのような錯覚に陥ってしまう。 いや、会話していてもどうかという話なのだが。 「あ」 少し陰になって見えないので、身体を押さえていた手を離して耳に触れる。 「ん……っ!」 「ちょっとじっとしていてくださいねー」 びく、と身体が震えるのが大きくなったが、大人しくじっとしている。丁度いいので、このまま掃除してしまおう。 誰かの耳掃除というのはそう経験はなかったが、なかなか面白いものなのだ。 「いっ……」 「すみません、ちょっと我慢しててください」 「う、ん……んん」 「はい、取れましたー」 懐紙に取って、ふむ、と○○は呟く。そろそろこちらはいいかもしれない。 「ん……終わり?」 「こちら側は終わりです。次は反対側をしましょうか」 「ま、まだやるの?」 少し息が荒いまま紅い顔を向けたレミリアに、○○は笑顔を向ける。 「片方だけだと気持ち悪いでしょう?」 「……まあ、そうだけど」 「だから、はい、反対側」 「…………楽しんでるわね?」 「いえいえそんなことは」 まったく誤魔化す気の無い返答に、レミリアは微かに涙目になった目で上目遣いに睨みながら、一言だけ言った。 「後で覚えてなさいよ……」 逆側の耳に触れるときにも身体をびくと震わせたが、諦めたのか慣れたのか、時折震えながらもレミリアは○○の成すがままになっている。 (……とか言うとものすごく変なことしてるみたいだけど) そう心に思いながら、掃除を始める。 「ん……ん」 「痛かったら痛いって言ってくださいね」 「……うん」 こちらに顔を向けているが表情は見えない。それでも何となく可愛らしくて、○○は顔を綻ばせた。 「……何、ん、笑ってるのよ」 「いや、可愛いなと思いまして」 「……そういうこと、さらりと言わない」 さらに紅くなったのだろう顔を○○に擦り寄るように伏せて、レミリアは○○の服を握った。 「こっちはくすぐったいんだから、早く終らせなさい」 「はいはい」 大人しいうちに、○○は手早く掃除を続けていく。時折漏れる声を少しばかり楽しみながら。 「んー、何だかすっきりした気がするわ」 「でしょう? 気持ちいいものですよ、耳掃除って」 「ちょっとくすぐったかったけどね」 くすくすと笑いながら、だが機嫌は悪くないようで、○○は安堵する。 「またしてあげましょうか?」 「そうね、また気が向いたら」 膝の上で横になったまま、レミリアは○○を見上げた。 「どうしてあんなに楽しそうだったの?」 「いやだって可愛かったですし。それに」 「ひゃ!?」 「耳が敏感だなんて知りませんでしたしね。新たな発見です」 レミリアの耳を、つっ、と指でなぞって、○○は楽しそうに笑う。 「……っ……」 びくっとなった後、レミリアは○○を睨み上げ、そして、えいとばかりに手を跳ね除けて起き上がった。 「貴方が横になりなさい」 「はい?」 「私が耳掃除するから、貴方が横になるの」 「でも、僕さっきまでやってましたが……」 「いいから! やられっぱなしは気に喰わないの。さっさと横になりなさい」 言われるままされるがままに、○○はレミリアの膝の上に頭を乗せる。さっきとは逆の体勢だ。 「……レミリアさん、やったことは?」 「ないわよ。でも今されたばかりだからわかるわ」 「……では、お願いします」 一抹の不安を抱えながら、○○はレミリアが気が済むまで大人しくしていることにした。 後日、図書館にて。修行の休憩中の会話。 「……それで、どうだったの?」 「は? 何がですか?」 「耳掃除。レミィにしてもらってたって聞いたけど。レミィが誰かに何かするなんて珍しいから」 「……あのときほど、自分が吸血鬼になってよかったと思ったことはありませんでしたね……まあ、悪くなかったというかむしろ良くはあったんですが」 「……そう。仲が良さそうで何よりね」 うpろだ1020 ───────────────────────────────────────────────────────────
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加入条件 解説 能力スキル ステータス コメント 加入条件 紅魔館後半でレミリアを倒す 解説 種族:超越 吸血鬼にして紅魔館の主。陽光が苦手なため日傘無しでは外出できないが、このゲームでは普通に山登りも出来る。 物理技が大半を占めているがエナジードレインだけ魔法。敵のHPを吸収できるので、しぶとく戦い続ける事が出来る。 闇属性なのでエースパワー系の敵にも有効。レミリアには貫通技が多いため物理攻撃ながら敵マスターに攻撃可能。 しかしレミリアが仲間になる頃の敵は堅いので大して決定打にならないのが難点か。 能力 スキル 名称 系統 消費MP 範囲 属性 説明 習得条件 通常攻撃 物理 0 単体 突 レッグスルー 物理 2 単体 突 ダメージと共にスタンを与える ポールスィング 物理 6 一列 突 ダークハンド 物理 4 単体 闇 インペリアルチャージ 物理 10 貫通 突 エナジードレイン 魔法 5 単体 闇 HPを吸収する 乱れ突き 物理 8 単体 突 攻撃回数 1~5 クロスアキュート 物理 8 一列 突 ダメージと共にスタンを与える ジャイアントスロー 物理 14 貫通 突 命中率が高い ソリッドデビジョン 物理 4 単体 突 防御力を無視した攻撃 Lv52 ファイナルレター 物理 18 単体 突 ダメージと共に即死を与える ステータス Lv HP MP 攻撃 防御 魔法攻撃 魔法防御 速度 回避 1 5 10 15 20 30 40 50 382 113 174 0 144 40 62 20 60 471 130 203 0 168 40 62 20 70 564 145 230 0 191 40 62 20 80 661 160 256 0 213 40 62 20 90 99 870 184 300 0 250 40 62 20 コメント Lv80 661-160-256-0-213-40-62-20 -- 名無しさん (2013-01-04 14 51 15) Lv99 HP870 MP184 攻撃300 魔攻250 速度62 防御0 魔防40 回避20 -- 名無しさん (2013-01-04 22 45 06) 名前 コメント
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レミリア・スカーレット 絵師 ミヤスリサ ストック 1 ゲージ速度 遅め 発動タイミング 自摸時 効果 手牌の中から1~4枚をランダムに赤ドラ牌に変化させる。 使いやすさ★★★★★ コメント 初心者向け。単純に火力を伸ばすことに特化した能力。 ちなみに元々赤い牌も変化の対象に入ってしまうため、霧雨魔法店は相対的に苦手とする。 赤ドラに変化させる枚数はランダムとされながらも、実際には3枚以上変化する確率は低い。 具体的には1枚だけ変化する確率が40%と高く、以下30%、20%、10%と枚数に応じ低くなっていく。 期待値に換算して大体2枚だが、体感としてはもう少し低いかもしれない。 同じ赤ドラ変化の魔理沙にゲージ速度とストックの差で劣るのも痛い所だが、まぁどちらを使うかはお好みで。